――離婚もありますか。

C 皇太子妃のうちであれば、皇室典範にのっとって皇太子さまと離婚するとか、一家3人で皇籍離脱するという方法もなくはない。しかし、皇后の離婚に関する規定はないので、天皇と皇后になったら離婚は極めて難しくなります。

B 公務や宮中祭祀ができないから離婚とは、あまりに飛躍しすぎでは。陛下と二人三脚で公務や祭祀を大事になさっている皇后さまを絶対視するから、「公務ができなければ皇后は務まらない」と思われているだけです。昭和天皇の妻であった香淳皇后も、いまの皇后さまほど公務への同伴や祭祀を務めてはおられなかったはずですよ。

◆藤原氏になるな、戒めた皇后さま◆

D 確かにそうですね。外国王室の結婚式や晩餐会といった重要な公務の場では夫婦同伴が一般的ですが、それは西洋の習慣にのっとればという話です。公務ができないから皇后失格というわけではないと思います。

A とはいえ、皇室は国民の支持に支えられた存在です。たとえば、皇居や赤坂御用地の清掃などを行う「勤労奉仕団」に感謝を述べる場に、雅子妃殿下はほとんど出ていません。やっとお出になったと思ったら、ご本人と面識のある団体だったということもあった。これでは、国民の気持ちは離れてしまいます。

E 国連関係や外務省のご進講は比較的出られるが、万が一にも、恣意(しい)的に公務を選ぶということは、あってはならないことです。

A 最も問題なのは、雅子さまの行動が、皇室のあり方に影響を及ぼしている点です。皇后さまは以前、「私たちは藤原氏であってはならない」と口にされました。これは、外部から来た人間が皇室に変化を与えるようなことはあってはならないという意味です。

D 外の世界から皇室という"異世界"に入るのは大変ですが、皇后さまは皇室のなかでご自身の役割を見つけて果たされている。対して妃殿下は、まだ役割を見つけられず迷っておられるように見えます。

――雅子さまの療養が長引くなかで、皇太子さまへの批判も相次いでいます。

E 皇太子さまが天皇陛下の名代として山梨県を訪問したときには、カメラを片手にお召し列車から沿道に手を振っていました。続いて訪れた長野県でも、外套(がいとう)のポケットに手を入れてワサビ田を視察する姿がメディアで報道され、世論の批判を浴びましたね。

A 皇太子というのは写真を撮られる側であって、自分が撮影する姿を見られるのは恥ずかしいことです。もっとしっかりしていただきたいと思う宮内庁の人間は山ほどおります。

――昨年の3月から、学校の登校問題を抱える愛子さまの様子はどうでしょう。

C 愛子さまをめぐっては今年も、9月に雅子さまが山中湖での校外学習に同行したことや、10月にあった学習院初等科の運動会で、70歳を過ぎた東宮侍従を早朝から校門に並ばせて応援の席取りをさせたことなど、批判的な報道が続きました。

A 運動会の席取りに東宮侍従を並ばせるのは、毎年のことのようですよ。

E 12月1日の愛子さまの誕生日以降は、雅子さまや皇太子さまが登下校に付き添う姿は確認していません。愛子さまがお一人で登校されるのはいいのですが、1時間目が始まったころに遅れて登校することが多いのは気になります。生活のリズムが崩れているのでは。

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