第114回 今年も、ポール・マッカートニーがやって来るヤァ!ヤァ!ヤァ! (1/2) |AERA dot. (アエラドット)

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第114回 今年も、ポール・マッカートニーがやって来るヤァ!ヤァ!ヤァ!

文・小熊一実

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 2015年に続いて、2017年の今年も、ポール・マッカートニーがやって来る、と書くと、つい、ヤァ!ヤァ!ヤァ!と続けたくなってくる世代である。

 と、書いてから調べてみたら、今でも日本盤は、このタイトル『ビートルズがやって来るヤァ!ヤァ!ヤァ!』で販売されていた。ふだんビートルズの話をするときには、このタイトルではなく『ハード・デイズ・ナイト』を使う。でも「やって来る」と書いてしまうと、つい「ヤァ!ヤァ!ヤァ!」と続けてしまうのは不思議だ。

 ポール・マッカートニーについては、このコーナーでも何度か書いている。参考までに記事の最後に過去のコラムのリンク集を作ったので読んでほしい。

 今回、ネットを見ていたらポール・マッカートニー「ワン・オン・ワン ジャパン・ツアー2017」のチケットのプリセール2次先着受付中と書いてあったので、画面を進めていったら、チケットが買えてしまったのだ。さすがに4月29日の祭日・土曜は売り切れていたが、27日の木曜と30日の日曜はまだ残っていた。プリセールであって一般発売日前なのだ。でも、誰でも買えるんだけどね。

 というわけで今年はポールのライヴを観に行くことになったのだけれど、そうなったら、なんか、わくわくしてきて、ポールの音楽が聴きたくなってきた。

 ネットで検索したところ、たくさんの動画があるので驚いた。いつのまにか時代遅れになっていたのだろうか。これまでの経験では考えられない。来日時のライヴ映像も、ホワイト・ハウスでスティービー・ワンダーと一緒に、オバマ大統領の前で、《エボニー・アンド・アイボリー》を演奏した映像も、こんなにかんたんに見られるなんて。しかも、ただで。

 ネットで検索すると、オフィシャルな映像からファンが勝手に撮影した映像まで、それはたくさん出てくる。

 わたしが最初にビートルズ解散後のポールのライヴ映像を観たのは、ウイングスの映画『ロックショー』だった。この演奏の時、ポールは33才。ビートルズ解散後もその才能と人気を見せつけてくれた。この後、ウイングスは1980年に来日を果たすも、大麻所持で逮捕。11日間拘置所に勾留され、帰っていった。その後、ウイングスとしての活動はない。そして、同じ80年の12月にジョン・レノンが射殺されている。

 今のようにインターネットがなかった時代、ミュージシャンの映像を見たいと思ったら、テレビでの放送を待つしかなかった。ビデオができてからは、その放送を録画するのが楽しみだった。なにしろ、ほとんどの放送が1回きりだったのだ。今のように再放送などない。だからテレビ雑誌を買ったりして、情報収集に励んだものだ。

 わたしの個人的な記憶で、見ることができた一番古いものは72年の《メアリーの子羊》のプロモーション・ビデオだった。その後、MTVなどが流行ってきて、たくさんのプロモーション・映像が作られた。ポールもたくさんの映像を創った。

 そのなかでも、わたしのお気に入りはマイケル・ジャクソンとデュエットした《セイ・セイ・セイ》だろうか。これは、1983年に発売された『パイプス・オブ・ピース』にも収録されている。マイケルは82年に『スリラー』を発売し、人気もすごかった。映像はドラマ仕立てで、ポールとマイケルのダンスもあり、楽しい。ぜひ見てほしい。「ポール・マッカートニーのビデオ・クリップ」などで検索すると、ヒットすると思う。


(更新 2017.3. 1 )


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プロフィール

小熊一実(こぐま・かずみ)

 1956年生まれ。プロデューサー。このサイトの前身「JAZZ STREET」に引き続き、「Music Street」の企画編集を担当。ジャズ、ロックはもちろん、クラシック、歌謡曲からアヴァンギャルドまで、聴きまくっている音楽狂。音楽以外にも、落語会やロボット・イベント、映画も製作している。ここでは、ジャンルを超えて、趣味に走ったライヴ情報をお届けしたい。補足情報をfacebookに掲載します、見て下さい。https://www.facebook.com/kazumi.koguma

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