第84回 レディ・ガガのお気に入り、ベビー・メタルが「メトロック2015」に降臨だ!

小熊一実

キツネサイン、わかりますか? (c)Tokyo Metropol... (15:17)

キツネサイン、わかりますか? (c)Tokyo Metropol... (15:17)
「へ」ビー・メタルではない。「ベ」ビー・メタル(BABYMETAL)という日本人女性バンドをご存じだろうか?

 昨年、レディ・ガガのワールド・ツアーで前座を務めたことで、話題を呼んだが、その演奏中、レディ・ガガは、ベビー・メタルの演奏を最前列で観たり、別の日には、舞台袖に現れたりと、ベビー・メタルが大変お気に入りのご様子。その後、楽屋にベビー・メタルを招待し、ベビー・メタルから教わったキツネサインをして、いっしょに写真を撮り世界中のファンから大反響をよんだ。

 今回、そんなベビー・メタルが、5月23日(土)、24日(日)に、新木場・若洲公演で開催された「メトロック2015」に登場した。「メトロック2」は、今年で3回目となる新しいロック・フェスである。
 2日間とも快晴に恵まれ、気持ちのいいフェス日和だった。動員数は、2日間で4万人。出演アーティストは32組。すべて、国内のアーティストだ。

 会場には、「WINDMILL FIELD」「SEASIDE PARK」そして「NEW BEAT SQUARE」と3つのステージがあって、ベビー・メタルは、24日16:30から「WINDMILL FIELD」と名付けられたステージに登場した。
 
 ロック・フェスのファッションというと、Tシャツが定番だ。絵柄で一番多いのは、「メトロック2015」のオフィシャル・Tシャツである。ホームページで確認したら、5種類のTシャツが用意されていた。次に、多いのが、お気に入りのアーティストのTシャツだ。24日は、ベビー・メタルのTシャツを着た多くのファンが集まっていた。

 名前からはどんなグループを想像するだろうか?

 ベビー・メタルとは、2010年に「アイドルとメタルの融合」をテーマに結成されたアイドル・ユニットなのだ。
 メンバーは、3人。SU-METAL(スゥメタル)、YUIMETAL(ユイメタル)、MOAMETAL(モアメタル)と呼ばれている。もちろん、本名もある。中元すず香(なかもと すずか)、水野由結(みずの ゆい)、菊地最愛(きくち もあ)、わりとわかりやすいネーミングである。スゥメタルが、1997年生まれで、ボーカル、ダンスを担当。ユイメタルとモアメタルは、1999年生まれで、スクリーム、ダンスを担当。
 ちなみに、スクリームとは、直訳すると、叫ぶ。ヘヴィー・メタルの演奏ではおなじみのデス・ボイスとも呼ばれる絶叫のことをいうそうである。

 彼女たちの存在が日本で多くの人に知られたのは、13年にメジャーデビューしたときのシングル《イジメ、ダメ、ゼッタイ》だ。このときに発表されたグループの目標は「世界征服」。その後は、多くのロック・フェスに参加、海外でも公演を重ねてきた。14年には、米ビルボードの総合アルバムチャートに日本人最年少でランクインし、同じ年の3月には、女性最年少記録を更新する日本武道館での単独公演を行った。その時の彼女たちの平均年齢は、14.7歳だった。

 2014年フランス、ドイツ、イギリス、アメリカ、日本を巡る初のワールドツアーを開始。その後、レディー・ガガの北米ツアーに前座として参加し、ガガのお気に入りとなったわけだ。

 演奏が始まって感じたことは、その歌やダンスが、他のアイドル・グループとは動きが違うこと。複数のメンバーからなるアイドル・グループの場合、どこかユルさが感じられることがある。みんなが歌ったり踊ったりして、でも、ひとりひとり、ちょっと違っていたり、ずれていたり。それも、魅力のひとつだと思うのだが、ベビー・メタルの3人には、そのユルさが感じられない。
 例えば、マドンナのライヴでは、バック・ダンサーとマドンナの一糸乱れぬ動きに感心させられるが、彼女たちの動きにもそれに似たものを感じる。
 
 さらに、本人たちばかりでなくバックの演奏も素晴らしい。白黒メイクに白装束を着た神バンドと呼ばれる実力派のミュージシャンたちだ。彼らは、メタルの神「キツネ様」の化身として召喚されてきているという。

 このあとも、ベビー・メタルには世界を駆け回るライヴ・スケジュールが待っている。5月後半からはドイツなどでのヨーロッパ公演が続き、6月21日にはワールドツアーの一環で再び日本に戻ってくる![次回6/10(水)更新予定]

【関連リンク】
メトロック2015:http://metrock.jp/
ベビー・メタル:http://www.babymetal.jp/home/

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