第84回 レディ・ガガのお気に入り、ベビー・メタルが「メトロック2015」に降臨だ! |AERA dot. (アエラドット)

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第84回 レディ・ガガのお気に入り、ベビー・メタルが「メトロック2015」に降臨だ!

文・小熊一実

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キツネサイン、わかりますか? (c)Tokyo Metropolitan Rock Festival 2015

キツネサイン、わかりますか? (c)Tokyo Metropolitan Rock Festival 2015

バックの神バンドのファッションにも注目 (c)Tokyo Metropolitan Rock Festival 2015

バックの神バンドのファッションにも注目 (c)Tokyo Metropolitan Rock Festival 2015

黒と赤のメタル・ファッションで決めた可愛い3人組 (c)Tokyo Metropolitan Rock Festival 2015

黒と赤のメタル・ファッションで決めた可愛い3人組 (c)Tokyo Metropolitan Rock Festival 2015

「へ」ビー・メタルではない。「ベ」ビー・メタル(BABYMETAL)という日本人女性バンドをご存じだろうか?

 昨年、レディ・ガガのワールド・ツアーで前座を務めたことで、話題を呼んだが、その演奏中、レディ・ガガは、ベビー・メタルの演奏を最前列で観たり、別の日には、舞台袖に現れたりと、ベビー・メタルが大変お気に入りのご様子。その後、楽屋にベビー・メタルを招待し、ベビー・メタルから教わったキツネサインをして、いっしょに写真を撮り世界中のファンから大反響をよんだ。

 今回、そんなベビー・メタルが、5月23日(土)、24日(日)に、新木場・若洲公演で開催された「メトロック2015」に登場した。「メトロック2」は、今年で3回目となる新しいロック・フェスである。
 2日間とも快晴に恵まれ、気持ちのいいフェス日和だった。動員数は、2日間で4万人。出演アーティストは32組。すべて、国内のアーティストだ。

 会場には、「WINDMILL FIELD」「SEASIDE PARK」そして「NEW BEAT SQUARE」と3つのステージがあって、ベビー・メタルは、24日16:30から「WINDMILL FIELD」と名付けられたステージに登場した。
 
 ロック・フェスのファッションというと、Tシャツが定番だ。絵柄で一番多いのは、「メトロック2015」のオフィシャル・Tシャツである。ホームページで確認したら、5種類のTシャツが用意されていた。次に、多いのが、お気に入りのアーティストのTシャツだ。24日は、ベビー・メタルのTシャツを着た多くのファンが集まっていた。

 名前からはどんなグループを想像するだろうか?

 ベビー・メタルとは、2010年に「アイドルとメタルの融合」をテーマに結成されたアイドル・ユニットなのだ。
 メンバーは、3人。SU-METAL(スゥメタル)、YUIMETAL(ユイメタル)、MOAMETAL(モアメタル)と呼ばれている。もちろん、本名もある。中元すず香(なかもと すずか)、水野由結(みずの ゆい)、菊地最愛(きくち もあ)、わりとわかりやすいネーミングである。スゥメタルが、1997年生まれで、ボーカル、ダンスを担当。ユイメタルとモアメタルは、1999年生まれで、スクリーム、ダンスを担当。
 ちなみに、スクリームとは、直訳すると、叫ぶ。ヘヴィー・メタルの演奏ではおなじみのデス・ボイスとも呼ばれる絶叫のことをいうそうである。

 彼女たちの存在が日本で多くの人に知られたのは、13年にメジャーデビューしたときのシングル《イジメ、ダメ、ゼッタイ》だ。このときに発表されたグループの目標は「世界征服」。その後は、多くのロック・フェスに参加、海外でも公演を重ねてきた。14年には、米ビルボードの総合アルバムチャートに日本人最年少でランクインし、同じ年の3月には、女性最年少記録を更新する日本武道館での単独公演を行った。その時の彼女たちの平均年齢は、14.7歳だった。

 2014年フランス、ドイツ、イギリス、アメリカ、日本を巡る初のワールドツアーを開始。その後、レディー・ガガの北米ツアーに前座として参加し、ガガのお気に入りとなったわけだ。

 演奏が始まって感じたことは、その歌やダンスが、他のアイドル・グループとは動きが違うこと。複数のメンバーからなるアイドル・グループの場合、どこかユルさが感じられることがある。みんなが歌ったり踊ったりして、でも、ひとりひとり、ちょっと違っていたり、ずれていたり。それも、魅力のひとつだと思うのだが、ベビー・メタルの3人には、そのユルさが感じられない。
 例えば、マドンナのライヴでは、バック・ダンサーとマドンナの一糸乱れぬ動きに感心させられるが、彼女たちの動きにもそれに似たものを感じる。
 
 さらに、本人たちばかりでなくバックの演奏も素晴らしい。白黒メイクに白装束を着た神バンドと呼ばれる実力派のミュージシャンたちだ。彼らは、メタルの神「キツネ様」の化身として召喚されてきているという。

 このあとも、ベビー・メタルには世界を駆け回るライヴ・スケジュールが待っている。5月後半からはドイツなどでのヨーロッパ公演が続き、6月21日にはワールドツアーの一環で再び日本に戻ってくる![次回6/10(水)更新予定]

【関連リンク】
メトロック2015:http://metrock.jp/
ベビー・メタル:http://www.babymetal.jp/home/


(更新 2015.5.28 )


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プロフィール

小熊一実(こぐま・かずみ)

 1956年生まれ。プロデューサー。このサイトの前身「JAZZ STREET」に引き続き、「Music Street」の企画編集を担当。ジャズ、ロックはもちろん、クラシック、歌謡曲からアヴァンギャルドまで、聴きまくっている音楽狂。音楽以外にも、落語会やロボット・イベント、映画も製作している。ここでは、ジャンルを超えて、趣味に走ったライヴ情報をお届けしたい。補足情報をfacebookに掲載します、見て下さい。https://www.facebook.com/kazumi.koguma

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