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後藤雅洋[ジャズ名盤の聴き方]

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  • 第35回 パット・メセニー  (2010.11.18)

     1970年代にパット・メセニーがECMから『ブライト・サイズ・ライフ』を出した時は、本当に新しいタイプのミュージシャンが現れたと思ったものだった。従来のジャズギターのイメージを覆す明るく透明なサウンドに乗って繰り出されるフレーズは、ウェス・モンゴメリーやケニー・バレルといった60年代の大物たちとは...

  • 第34回 ジョニー・グリフィン  (2010.9.30)

     デクスター・ゴードン、ブッカー・アーヴィンに続いて、今回もまたテナーサックス奏者の名盤をご紹介しよう。ジョニー・グリフィンは小柄な身体から繰り出されるエネルギッシュな演奏から、「リトル・ジャイアント」と愛称されたハードバップ・テナーの雄だ。 ブルーノートの名盤『ア・ブローイング・セッション』(Bl...

  • 第33回 ブッカー・アーヴィン  (2010.8.26)

     前回のデクスター・ゴードンに続いて、今回もテナー奏者の名盤をご紹介しよう。ブッカー・アーヴィンはソニー・ロリンズほどの知名度や、ジョン・コルトレーンのような強烈なメッセージの持ち主ではないが、テナー・サックス好きならまず間違いなく気に入るジャズマンだろう。 その理由は、前回デクスター・ゴードンにつ...

  • 第32回 デクスター・ゴードン  (2010.7.15)

     テナーサックスに抱くイメージはファンによって違うかもしれないが、やはり豊かなサウンドの特性を生かした豪快な演奏を好む人が多いのではないだろうか。「デックス」と愛称されたデクスター・ゴードンは、そうしたファンの気持ちを代弁するような演奏を得意としている。 しかし、彼の聴き所は、単に吹きまくるだけのブ...

  • 第31回 ケニー・ドリュー  (2010.6.24)

     バド・パウエルのピアノ・スタイルを継承したピアニストを“パウエル派”などと呼ぶが、前回のソニー・クラークと同じく、ケニー・ドリューのスタイルはまさにバド・パウエル直系と言っていいだろう。とりわけ初期のブルーノート盤『ケニー・ドリュー・トリオ』などは完全にパウエルのコピーで、よほどのベテランでも聴き...

  • 第30回 ソニー・クラーク  (2010.4.23)

     いわゆる「日本人好み」のジャズマンの一人にソニー・クラークがいる。どうやらこのピアニストの魅力を発見したのは私たちの世代のようだ。簡単に言ってしまえば哀愁のマイナー・メロディが受けたということだが、それだけでもない。だいたいアメリカ人にとってジャズはホーン楽器が入っているのが当たり前で、ピアノ・ト...

  • 第29回 M.J.Q.  (2010.2.18)

     私たちは「モダン・ジャズ」という言葉を使うが、それをそのままグループ名にしてしまったのが、モダン・ジャズ4重奏団、M.J.Q.だ。これは考えてみれば凄いことで、あたかも一つの音楽ジャンルを自分たちが代表しているようにも思える。そうした名称がそれほど違和感無く受け入れられたのは、途中解散した時期もあ...

  • 第28回 ローランド・カーク  (2009.12.24)

     同時に3本ものサックスを吹いてしまう盲目のマルチリード奏者、ローランド・カーク(1935~1977)は当初色物扱いされていたが、彼の死後1980年代あたりを境にして再評価の動きが著しく、現在ではジャズの正統な系譜に連なる優れたミュージシャンとしてファンから愛聴されている。 カークは主たる楽器である...

  • 第27回 フレディ・ハバード  (2009.10.29)

     第一級のテクニックの持ち主でありながら、フレディ・ハバードの評価は微妙なところがある。世代、音楽の好みがかなり影響しているのである。いわゆるフュージョン世代は神格化するほどなのに、もう少し年かさのレトロファンは70年代ハバードを“堕落”と見なす。私なども堕落とまでは思わないけれど、60年代新主流派...

  • 第26回 アート・ペッパー  (2009.9.24)

     もっとも日本人好みのジャズマンは誰かときかれたら、私はアート・ペッパーを挙げるだろう。マイルスやエヴァンスも人気があるが、それは日本に限ったことではない。50年代にはウエストコースト・ジャズのスターとして華やかな脚光を浴びながら、麻薬中毒のため逮捕服役を繰り返し、一時はシーンから遠ざかっていたペッ...

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