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中山啓子[さわりで楽しむジャズ新刊洋書]

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  • 音楽と共に生きる  (2013.2.14)

    ●音楽と共に生きる:ラルフ・エリスンのメッセージ ラルフ・エリスン(1914-1994)は、将来性のあるミュージシャンだった。だが、T.S.エリオット、アーネスト・ヘミングウェイ、ガートルード・スタイン、ジェイムズ・ジョイス等の詩や小説に傾倒し、文筆業に携わるようになった。 彼はやがて、半自伝的小説...

  • 1900年代初期アメリカ、ジャズのメッカにいた男たちの回想  (2013.1.17)

    ●本書について サンフランシスコの悪名高いバーバリー・コーストは、1900年代初期、アメリカにおけるジャズのメッカに数えられた。本書『ジャズ・オン・ザ・バーバリー・コースト』は、この時代の黒人ジャズ・シーンの途方もないエネルギーを、その中心にいた男たちの肉声を通して捉える。 シド・レプロッティ、レブ...

  • デューク・エリントンが残した足跡  (2012.12.13)

    ●デューク・エリントンが残した足跡 デューク・エリントンのように国際的に活躍し、文化的な影響を永続して及ぼしたアーティストは、アメリカのいかなる表現形式においても皆無に等しい。 エリントンは優に半世紀の間、音楽界の第一人者として君臨した。彼は、《ムード・インディゴ》や《ドント・ゲット・アラウンド・マ...

  • 一時代を築いたスタジオ・ミュージシャンの真実  (2012.11. 8)

     「60年代ウエスト・コーストのスタジオ・レコーディングの風景とヒット・レコードの制作秘話を伝える興味深い一冊だ。レコーディングが当時、ステージに立つミュージシャンと同じ顔ぶれで行なわれたと思い込んでいた場合、驚きは大きいことだろう」(ダスティ・ストリート、シリウスXMサテライト・ラジオ、『クラシッ...

  • 『カインド・オブ・ブルー』とその残響  (2012.10.11)

     20世紀を代表する変幻自在のミュージシャン、マイルス・デイヴィスに関する書籍は、これまで数多く出版されてきた。だが、『ザ・ブルー・モーメント』のアプローチに類するものはない。 著者リチャード・ウイリアムズは、マイルスのもっとも名高いアルバム『カインド・オブ・ブルー』の制作を起点とし、芸術、哲学、音...

  • もう一つのジャズ史―ブリティッシュ・ジャズの歩み  (2012.9.13)

    『ア・ヒストリー・オブ・ジャズ・イン・ブリテン』は、生粋のイギリス人の視点から、同国におけるジャズの変遷を、初めて包括的に捉えた貴重な文献である。初版が刊行されて以来、こうしたジャズ文学の出版は増加しているが、本書に匹敵する研究書は、皆無に等しい。 著者ジム・ゴッドボルトは、1919年のオリジナル・...

  • ジャズの本質を探る珠玉編  (2012.8.23)

     ジャズ・ミュージシャンは、即興演奏の真髄を失くすのではないかと危惧し、彼らの技術や技巧について論じることを避ける傾向がある。 そこで、ニューヨーク・タイムズ紙の音楽評論家ベン・ラトリフが、ジャズの核心をつかむべく、ソニー・ロリンズ、オーネット・コールマン、ダイアン・リーヴス、ブランフォード・マルサ...

  • スウィンギング・ロンドン  (2012.7.12)

     1960年代のロンドンは、若さ、豊かさ、マス・メディアという三つの重要なエレメントが起爆剤になり、全世界に向けてポップ・カルチャーを発する文字通りの震源地だった。 その大胆で創造的な気風は、ポップ・ミュージックやファッションから文学や視覚芸術にいたるまで、あらゆる分野の名士や世界的な芸術家を惹きつ...

  • 星から落ちてきた赤ん坊、ギル・エヴァンス  (2012.6.14)

    ●第1章ストックトンの冒頭より 1987年10月初旬、ニューヨーク。 のどかなある日、ギル・エヴァンスは一人の友人とともに、セントラル・パークのど真中の、樹木の生い茂った森の小道を散策していた。彼は、足取りも軽く、青い目を輝かせている。爽やかな朝の一時が、年老いた皺だらけの顔を和ませる。 当年とって...

  • ミンガス伝の決定版  (2012.5.10)

     チャールズ・ミンガスは、20世紀を代表する革新的なジャズ・ミュージシャンに数えられ、また、チャールズ・アイヴス、デューク・エリントンと同様に、アメリカを代表するコンポーザーの第一人者と位置づけられている。 彼は生来、神経質で鋭敏なロマンチストだった。彼のその気性が、音楽におけるテクスチュアの無限の...

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