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井上章一[ジャズ・ビギナー奮闘記]

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  • ジャズ・ビギナー奮闘記(40)  (2011.1.13)

     後藤雅洋さんの『ジャズ耳の鍛え方』を読んだ。なかで、大学づとめの研究者が気軽にジャズへ言及することを、批判しておられる。ろくに分かりもしないくせにえらそうなことを書くな、と。 耳のいたい話である。まあ私が名ざしで糾弾されているわけではない。しかし、私なんかもにがにがしく思われているひとりではあろう...

  • ジャズ・ビギナー奮闘記(39)  (2010.12. 9)

     酒はきらいじゃあない。若いころよりは、よほどへったが、夜の街へ飲みにいくことも、時にはある。なじみと言えそうな店も、ないわけではない。 先日、そういう店でおもしろい光景を見た。カウンターに男女のふたりづれが、すわっている。 ひとりは、30歳そこそこの女性。ちょっとめだつ、なかなかいい女である。いっ...

  • ジャズ・ビギナー奮闘記(38)  (2010.11.18)

     ジャズは、つまらない。たのしもうと思って、努力はしている。でも、けっきょくのところ、何がどうおもしろいのかが、まったくわからない。みなさん、ジャズって、いったいどこがいいんですか。 先日、そうまっ正面から、たずねられた。 なかなか、正直な人である。いい年をした大人になると、ついつい知ったかぶりをし...

  • ジャズ・ビギナー奮闘記(37)  (2010.9. 2)

     タケナカマコトというピアニストがいる。その名を漢字でどう書くのかは、わからない。輸入盤のCDでしか接したことがないから、Makoto Tanakaという表記を知るのみである。 おもに、ボストンで活躍しているらしい。私のてもとには、二枚のCDがある。そして、そのどちらも、ボストンの「バンビ・レコード...

  • ジャズ・ビギナー奮闘記(36)  (2010.8. 5)

     今年の前半は非常勤講師として、奈良女子大へ、週一回でかけた。あてがわれた時間は、火曜日の昼休み明け。午後一時からの休み明け。午後一時からの一時間である。夏の暑い時期は、さすがに体にこたえた。 授業名は「都市文化論」。私の考えたタイトルではない。先方からこの名でやってくれと、たのまれたのである。 気...

  • ジャズ・ビギナー奮闘記(35)  (2010.7. 1)

     ジャズとロックのちがいについてはいろいろなことが、語られる。 テンポがフォービートを保つか否か。フォービートならジャズで、エイトビートやシックスティーンビートならロックというわけだ。 あと、コード進行でII・V・I(ツー・ファイブ・ワン)がたくさんでてくればジャズという区分もある。 ジャズのほうが...

  • ジャズ・ビギナー奮闘記(34)  (2010.6. 3)

     今年の2月に、ラグという京都のライブハウスから、ステージ出演の話をいただいた。 1年ぶりですし、またリサイタルをやりませんか、と。ありがたいことである。よくぞ私のような素人に声をかけて下さると、心の底からそう思う。 だが、その時は、おひきうけすることができなかった。せっかくのご注文を、ことわってい...

  • ジャズ・ビギナー奮闘記(33)  (2010.4. 1)

     『音楽の聴き方』という本が、去年の初夏に出た。音楽学者の岡田暁生があらわした、中公新書の一冊である。 世評も高く、いくつかの賞も受賞した。私も書評でとりあげている。 文字どおり、音楽はどう聴いたらいいのかを、書いている。しかし、ポピュラー・ミュージックには、あまりページをついやしていない。モダン・...

  • ジャズ・ビギナー奮闘記(32)  (2010.3. 4)

     マイルス・デイビスに『ウォーキン』(1954年)というアルバムがある。マイルスが、ハード・バップをうたいあげた一枚として、知られている。ドラッグからたちなおった、その記念盤として語られることも、ないではない。 サイドメンのひとりに、トロンボーンのJ・J・ジョンソンが、加わっている。そのJ・Jが、ソ...

  • ジャズ・ビギナー奮闘記(31)  (2010.1.21)

     ちかごろ、CD屋で、エディ・ヒギンズのアルバムを、よく見る。ここしばらく、人気の高かった人だが、それがいっそう加速したのだろうか。そう思ったこともあったが、じっさいにはちがっていた。どうやら、鬼籍にはいってしまったらしい。 CD屋であふれかえっているのは、追悼セールスであるようだ。亡きヒギンズをし...

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