放送開始から15週連続で週間平均視聴率21%超えというNHK連続テレビ小説「ごちそうさん」。ストーリーの中で重要な役割を担うのが、料理だ。

 序盤の舞台は、大正モダン全盛期の東京、そして中盤からは大阪に。東西の食文化の違いにもスポットが当てられている。

 主に大阪編での料理を担当しているのが、“ごちそうプロデューサー”の広里貴子さんだ。

「大阪のおばあちゃんたちに聞き込み調査をしたり、古い文献を調べてレシピを考えました」

 昨年12月には、『ごちそうさんレシピブック』(朝日新聞出版)も発売された。ヒロインのめ以子(めいこ)が食べていたのはこんな味だったのか……。自分で作ってみてドラマの余韻を噛みしめれば、二度おいしいかも?

 たとえば、いつもの納豆が薬味で大変身するレシピは、め以子(杏)が、納豆嫌いの悠太郎(東出昌大)のために、夜一人でレシピの研究をしたエピソードに登場したもの。さっそくご紹介しよう。※レシピは、すべて納豆1パック(45g)に対する分量です。

・納豆1 「きゅうりすりおろしと梅しそ」
材料:きゅうり…1/3本、梅干し共漬けの赤じそ…10g、酢…大さじ1/2、砂糖…大さじ1/2、塩…小さじ1/4
作り方:きゅうりはすりおろして目の細かいザルで水分を軽くきり、赤じそは粗いみじん切りにして、よく練った納豆に調味料とともに混ぜる。

・納豆2「のり」
材料:のりの佃煮…適量、わさび…適量
作り方:よく練った納豆に材料を加える。

・納豆3「青のり」
材料:青のり…大さじ1/2、濃口しょうゆ…小さじ1/2、みりん…小さじ1/2、練りからし…少々
作り方:よく練った納豆に材料を加える。

・納豆4「キャビア」
材料:キャビア…小さじ1
作り方:よく練った納豆に材料を加える。

・納豆5「あさりの佃煮」
材料:あさりのむき身…50g、酒・砂糖・しょうゆ…各大さじ2、生姜…30g
作り方:(1)生姜は、半分はしぼり汁に、残りの半分はせん切りにする。(2)鍋にあさりのむき身と調味料を入れて火にかけ、沸いてきたら中火にして煮汁が半分になったら生姜のせん切りを入れ、煮汁がなくなったら生姜のしぼり汁を加えて火を止める。(3)納豆に(2)を混ぜる。

納豆6「みそ山椒」
材料:田舎みそ…小さじ2、山椒の佃煮…小さじ1/2、粉山椒…適量
作り方:納豆に田舎みそ、山椒の佃煮を入れてしっかり混ぜ、好みで粉山椒を加える。

週刊朝日 2014年2月7日号