日本のジェンダーギャップ指数はなぜ低いのか 家父長制から読み解く一冊
週刊朝日中村敏子著『女性差別はどう作られてきたか』(集英社新書、780円[税抜])の書評を送る。* * * 著名人の女性蔑視発言が止まらない。そして、日本のジェンダーギャップ指数は常に世界の下位に低迷している。その起源を知りたい方には必読の一冊である。それは江戸時代の「儒教」か、それとも明治民法の「家...
中村敏子著『女性差別はどう作られてきたか』(集英社新書、780円[税抜])の書評を送る。* * * 著名人の女性蔑視発言が止まらない。そして、日本のジェンダーギャップ指数は常に世界の下位に低迷している。その起源を知りたい方には必読の一冊である。それは江戸時代の「儒教」か、それとも明治民法の「家...
自分の欲求を優先させる小4の息子に悩む31歳母親。「君はどうして成長しないの?」と問いかけたという相談者に、鴻上尚史が「胸が痛む」と伝えた理由。【相談103】小4の息子が成長を拒否します(41歳 女性 あかいみ) 先日、小4の息子に素朴な質問を問いかけてみました。「君はどうして成長しないの?」 体...
奥多摩の橋から二人の女性が飛び降りて亡くなった。恩田陸さんの新刊『灰の劇場』(河出書房新社、1700円[税抜])は、1994年に起きたこの事件を基にした長編小説だ。「新聞で見た記事が印象に残っていて、いつか書こうと決めていました」 40代半ばだった二人の女性は私立大学の同級生。大田区のマンションで...
42歳での電撃結婚。そして伝説の高齢出産から3年。母として、女優として、ますますパワーアップした水野美紀さんの連載「子育て女優の繁忙記『続・余力ゼロで生きてます』」。今回はドラマ撮影の裏側について。* * * 日々、ドラマの撮影をしている。ドラマの撮影というのはとても時間がかかる。 まず撮影現...
ライター・永江朗氏の「ベスト・レコメンド」。今回は、岸田奈美著『家族だから愛したんじゃなくて、愛したのが家族だった』(小学館、1300円[税抜])を取り上げる。* * * 3月21日の朝刊の全面広告。「人生は、少しずつ、少しずつ、大丈夫になってゆく。」というコピーと少年のスナップ写真。少し小さ...
4年前の模擬面接の先生の言葉に苦しみ、面接が苦手になってしまったという22歳の女子大学生。就職活動を前に焦る相談者に鴻上尚史が勧める「まず始めること」「一番してほしいこと」とは。【相談102】模擬面接の先生の言葉が未だにトラウマです(22歳 女性 ヌーナナ) 大学3年女子です。 私の悩みは高校生の...
AERAで連載中の「この人この本」では、いま読んでおくべき一冊を取り上げ、そこに込めた思いや舞台裏を著者にインタビュー。 工場のある町で育ち、ひとかたならぬ「工場愛」を持つ著者による、工場見学エッセー。訪問するのは金属加工(大阪)、お菓子(神戸)、ボート(滋賀)、乳母車(東京)、ガラス加工(京都)...
19世紀イギリスの女化石ハンター、メアリー・アニング。コミックや児童向けの偉人伝で読んで知っているという方もあるだろう。メアリーは、貧しくも独学で知識を身につけ、貴重な化石を掘り出し、当時興ったばかりの古生物学の進展に大いに寄与し、その後の恐竜学への道筋を開いた人物だ。そのメアリーをモデルとした映...
一度喋りだすと止まらず、一日の終わりに自己嫌悪に陥るという52歳女性。最近は自分から友人に連絡を取るのも怖くなったという相談者に、鴻上尚史が喋るのを止めなくてよいと伝えた理由とは。【相談101】私の悩みは、喋り過ぎること。一度喋り出すと止まりません(52歳 女性 むくみ) はじめまして。いつも拝読...
AERAで連載中の「この人この本」では、いま読んでおくべき一冊を取り上げ、そこに込めた思いや舞台裏を著者にインタビュー。「書店員さんオススメの一冊」では、売り場を預かる各書店の担当者がイチオシの作品を挙げています。坂井希久子さんによる『花は散っても』は、もともと谷崎潤一郎の没後50年を記念し出版さ...