桜島が世界的に珍しい火山である理由
週刊朝日8月、大噴煙が大きく報じられた桜島。島の中心にある“御岳”は今も昔も赤いマグマを噴いている。2009年に桜島に魅せられ、鹿児島に通うようになった写真家の宮武健仁氏がレポートする。* * * 先日の桜島の噴煙と鹿児島市内の降灰のニュースは、まだ記憶に新しいだろう。私は火山のない四国育ちのため、「...
8月、大噴煙が大きく報じられた桜島。島の中心にある“御岳”は今も昔も赤いマグマを噴いている。2009年に桜島に魅せられ、鹿児島に通うようになった写真家の宮武健仁氏がレポートする。* * * 先日の桜島の噴煙と鹿児島市内の降灰のニュースは、まだ記憶に新しいだろう。私は火山のない四国育ちのため、「...
「世界遺産」として注目を集める一方で、東日本大震災以降は不気味な「兆候」をみせている富士山。もし噴火した場合、その火山灰は首都圏にまで及び、甚大な被害を与えるという。 火山灰は目や皮膚にも大きな被害を与える。外出する際は、火山灰に触れないようにしたい。「火山灰は非常に小さなガラス片が大量に含まれてい...
富士山の噴火が、国が具体的な対策の策定に向けて動きだすなど、現実的なものとして徐々に認識され始めた。ひとたび噴火すれば、噴石や火山灰の被害は静岡県、山梨県にとどまらず、首都圏全体に広がりかねない。広範囲に影響を及ぼしかねないのが火山灰だ。1707年の宝永噴火では、16日間にわたって降り続け、17億...
世界文化遺産への登録が決まった富士山。しかし一方で、噴火の可能性を秘めた「火山」でもある。5月には内閣府の有識者会議が、大規模な火山災害について国主導で防災対策を取るよう提言。しかし実際に噴火にはどう備えればいいのか。具体的な対策について、専門家に聞いた。 まず食料、水の備蓄など地震対策がベースと...
甚大な被害を及ぼした東日本大震災だが、ここ10年くらいを見てみると、日本各地でいろいろな災害が起こっているのがわかる。ある専門家は歴史や遺跡などから考察し、過去にも同じように天変地異が続いたことが日本にはあったことを指摘する。 宮城県多賀城市にある東北学院大学工学部の教授、河野幸夫さんは『歴史とし...
地震大国の日本は、火山大国でもある。怖いのは地震だけではない。福島第一原発は地震による津波で大事故を起こしたが、噴火による火砕流でも影響がありそうだ。東京大学地震研究所火山噴火予知研究センターの中田節也教授がこう警告するのは、泊原発(北海道)、伊方原発(愛媛)、玄海原発(佐賀)、川内原発(鹿児島)...
東日本大震災から間もなく2年。「想定外」の福島第一原子力発電所の事故を受けて、地震や津波に対する原発の新たな安全基準づくりが進んでいる。しかし、怖いのは地震だけではない。地震大国の日本は、火山大国でもあるのだ。 噴火で立ち上った巨大な黒い噴煙は、数日後に広がった火口から、さらに太く噴き上がった。や...
1月14日、鹿児島県にある桜島が、史上最も早い100回目の爆発的噴火を記録した。昨年まで3年連続で過去半世紀最大の爆発的噴火回数を更新してきた。さらに桜島とマグマが連なる霧島連山の新燃岳も再噴火が間近だとされている。日本の地底で起きている異変に、原発の即時全廃を訴える作家・広瀬隆氏が巨大地震への警...