浜矩子「アートは生命維持に必要とするドイツ文化相 日本政府には分かるまい」
AERA経済学者で同志社大学大学院教授の浜矩子さんの「AERA」巻頭エッセイ「eyes」をお届けします。時事問題に、経済学的視点で切り込みます。* * * ある演劇公演について、プログラムへの寄稿依頼を頂戴した。演目はアントン・チェーホフの名作「桜の園」である。街角が満開の桜に溢れる中で、この哀しくも...
経済学者で同志社大学大学院教授の浜矩子さんの「AERA」巻頭エッセイ「eyes」をお届けします。時事問題に、経済学的視点で切り込みます。* * * ある演劇公演について、プログラムへの寄稿依頼を頂戴した。演目はアントン・チェーホフの名作「桜の園」である。街角が満開の桜に溢れる中で、この哀しくも...
経済学者で同志社大学大学院教授の浜矩子さんの「AERA」巻頭エッセイ「eyes」をお届けします。時事問題に、経済学的視点で切り込みます。* * * 経済活動は人間による人間のための営みだ。経済活動は人間を幸せにするためにある。常々、そう考えて来た。そして、今こそ、あらためてそれを実感する。なぜ...
経済学者で同志社大学大学院教授の浜矩子さんの「AERA」巻頭エッセイ「eyes」をお届けします。時事問題に、経済学的視点で切り込みます。* * * 世のため人のため。これを言い換えれば、我がためではないということだ。我がためにはならないことでも、我がためには反することでも、他者のためならそれを...
経済学者で同志社大学大学院教授の浜矩子さんの「AERA」巻頭エッセイ「eyes」をお届けします。時事問題に、経済学的視点で切り込みます。* * * 目の前に小さな牛さんのフィギュアがある。窓の外には本物の牛さんがいる。かなり遠くにいる。だから、大きさはフィギュアの牛さんとほぼ同じに見える。だが...
経済学者で同志社大学大学院教授の浜矩子さんの「AERA」巻頭エッセイ「eyes」をお届けします。時事問題に、経済学的視点で切り込みます。* * * 中央銀行通貨の電子化。この話題がメディアを賑わしている。紙幣や硬貨はもう発行しない。紙や金属を使った物理的な現金は消える。その代わりに、電子暗号化...
経済学者で同志社大学大学院教授の浜矩子さんの「AERA」巻頭エッセイ「eyes」をお届けします。時事問題に、経済学的視点で切り込みます。* * * 少子高齢化大国といえば日本。我々はそう思い込んできた。だが、実態はそうでもない。 中国も、深刻な少子高齢化状況に直面している。ヨーロッパでも、人口...
経済学者で同志社大学大学院教授の浜矩子さんの「AERA」巻頭エッセイ「eyes」をお届けします。時事問題に、経済学的視点で切り込みます。* * * 胡乱(うろん)。剣呑(けんのん)。面妖。少し前から、この三つの言葉が筆者の頭の中でうごめいている。ヒト。モノ。カネ。経済活動を動かすこの3大要素の...
経済学者で同志社大学大学院教授の浜矩子さんの「AERA」巻頭エッセイ「eyes」をお届けします。時事問題に、経済学的視点で切り込みます。* * *「ヴィシェグラード4」というグループがある。東欧の四つの国々の集まりだ。チェコ共和国、ポーランド、ハンガリー、スロバキアの顔ぶれである。1991年に...
経済学者で同志社大学大学院教授の浜矩子さんの「AERA」巻頭エッセイ「eyes」をお届けします。時事問題に、経済学的視点で切り込みます。* * * 5G。これがやたらと取り沙汰され、もてはやされる。第5世代移動通信システム。この場合、GはジェネレーションのGである。だが、経済の世界にも実は5G...
経済学者で同志社大学大学院教授の浜矩子さんの「AERA」巻頭エッセイ「eyes」をお届けします。時事問題に、経済学的視点で切り込みます。* * *「銀証連携」。新聞紙上でこの言葉が目に留まった。「えっ」と思った。銀証って分離じゃなかったっけ。今時、何いってんの。エコノミストが聞いて呆れる。銀行...