「何も変わらないんだけどなぁ」震災10年後の被災者の思いと通い続けた記者の視点
AERA東日本大震災から10年経った今年の3月11日、被災地にはこれまで以上に多くの報道陣が訪れた。だが、被災者にとって10年は決して区切りではない。継続した支援を目指すプロジェクトも始まっている。AERA 2021年4月5日号から。* * * 地震発生時刻を知らせるサイレンが街中に鳴り響いた。3月1...
東日本大震災から10年経った今年の3月11日、被災地にはこれまで以上に多くの報道陣が訪れた。だが、被災者にとって10年は決して区切りではない。継続した支援を目指すプロジェクトも始まっている。AERA 2021年4月5日号から。* * * 地震発生時刻を知らせるサイレンが街中に鳴り響いた。3月1...
福島・飯舘村は震災前と比べて人口が2割強に減るなど、震災10年で生活環境が一変した。そんな中、100人を超える移住者が村民たちと新たな村づくりに挑みはじめた。AERA2021年3月29日号の記事を紹介する。* * 震災以来、福島・飯舘村では様々な団体が調査、研究活動を展開してきた。 ボランテ...
朝日新聞「GLOBE+」で報じられた震災後にタクシー運転手が出会った幽霊の話や、NHKの「天国DJ」などで注目された東日本大震災遺族たちが見る「夢」の記録をはじめ、被災地でフィールドワークを続ける研究者がいる。社会学者で、現在は関西学院大学教授の金菱清さんだ。2020年3月まで東北学院大学で教授を...
震災10年の「これから」がスタートした。だが、被災地の課題は山積している。そんな中、歴史ある村の住民と新たな移住者が「分断」を越えて村づくりに挑む。AERA 2021年3月29日号の記事を紹介する。* * * 福島県飯舘村のホームページをのぞくと、動画「飯舘村 これからの歩み」が見られる。 1...
横浜市の一部の市立小学校で、3月11日の給食で提供予定だった「赤飯」が差し替えられた。同市では例年、年度末になると卒業や進級を祝うために献立に赤飯が提供されていたが、今年は複数の学校関係者から不適切なのではという指摘が寄せられ、別の日の献立と差し替えたという。だが市の対応については保護者からは「給...
病気や災害、自死などで親を亡くした遺児の進学を支えているあしなが育英会。東日本大震災でも、震災発生直後から親をなくした遺児への支援を積極的に取り組んできた。支援の拠点である東北レインボーハウスで所長を務めているのが西田正弘さんだ。書籍『お空から、ちゃんと見ててね。―作文集・東日本大震災遺児たちの1...
人間としてのあり方や生き方を問いかけてきた作家・下重暁子氏の連載「ときめきは前ぶれもなく」。今回は、雛祭りについて。* * * 山形県の鶴岡から見事な雛菓子が送られて来た。鯛を中心に、野菜や果物をかたどった生菓子が並ぶ。名産のさくらんぼ、たけのこなど見事な出来である。 鶴岡や酒田など庄内地方は...
震災の被害がとりわけ甚大だった3県。地元情報に詳しいタウン誌編集部が、頑張る生産者を応援すべく、美味なる品を推薦してくれた。巣ごもり生活の今、被災地から取り寄せて、舌鼓を打つ。* * * どんなにネットが発達したところで、地元の人だからこそ知る逸品がある。美味いのは当たり前。タウン誌編集者たち...
アイドルグループ「AKB48 Team8」の元メンバー・舞木(もうぎ)香純さん(23)は、中学時代に地元福島で東日本大震災を経験した。AKBに入るきっかけになったのは、そのとき被災地支援で訪れた先輩達の活動だった。その後は自身も支援で地元に入り、元気づけてきた。あの日から10年。地元への...
AKB48の元メンバーで元祖「神セブン」として人気だった篠田麻里子さん(35)。自身の誕生日でもある3月11日には特別な思いを寄せる。あの日以来、ただ祝福される日ではなくなり、何かを考え、伝える日になった。そして昨年母親となり、新たに感じることも出てきた。「東日本大震災 から10年。普通に暮らすこ...