今週の「週刊朝日」は政界に広がる「安倍ロス」を大特集します。安倍晋三元首相が亡くなり“追悼ムード”が広がるなか、岸田文雄政権が改憲と増税に向けて繰り出す「裏技」を掘り下げます。好評連載中の「司馬遼太郎と鎌倉」の9回目は北条時政の追放劇、東京ドームであったKis-My-Ft2ライブレポート、オムライスの誕生秘話など多彩なラインナップでお届けします。表紙にはドラマ「ユニコーンに乗って」に出演する杉野遥亮さんが初登場です。


安倍晋三元首相の葬儀が終わり、政界は次に向かって動き出しています。岸田文雄首相は国民負担の増加を先送りする作戦をとってきましたが、選挙後は豹変しそう。防衛費増額のため「裏技」を使って増税に踏み切るもくろみが明らかになりました。「フリーハンド」を得た岸田氏の気になる動きを徹底解説します。一方、領袖を失った安倍派は結束にほころびが見え始め、安倍氏の地元山口4区では、妻の昭恵さんの出馬待望論が出ています。党内が混乱すれば、岸田首相が得たはずの「黄金の3年」が「泥沼の3年」に変わる危機もあります。「安倍ロス」の行方を読み解きます。

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週刊朝日2022年7/29号
発売日:2022年7月19日(火曜日)
定価:440円(本体400円+税10%)
https://www.amazon.co.jp/dp/B0B2KDFCDD