5月23日発売のAERA5月30日増大号は、表紙に俳優・タレントの相葉雅紀さんが登場。12年ぶりの主演舞台を前に、複雑な役に挑む思いを語っています。テレビなどで見せる天真爛漫な「相葉ちゃん」とはまた違う、影をたたえた表情は必見。本誌表紙フォトグラファーの蜷川実花が相葉さんのまた違う一面を引き出しています。巻頭では、来日したフィンランドのサンナ・マリン首相に本誌が単独インタビューしました。これまで中立を保ってきたフィンランドが、NATO加盟申請という「世紀の決断」に踏み切った背景を、首相自らの言葉で語る貴重なインタビューです。好評月2回連載「向井康二が学ぶ 白熱カメラレッスン」は、濱田英明さんを先生に迎えての第2回。写真にとって最も大切な、自分のものの見方を表現できているか、という話をしてくれました。さらに、King Gnu井口理さんの人気連載「なんでもソーダ割り」、オザケンこと小沢健二さんと大宮エリーさんの「東大」をめぐる対談もあり、充実のラインアップです。

 表紙に登場する相葉雅紀さんは舞台「ようこそ、ミナト先生」で、一見人当たりはいいけれど、大きな秘密を抱える人物を演じます。「その感じをどう表現していくかが難しさであり、楽しさでもあり、突き詰めていきたい部分です」。舞台に挑むのは12年ぶり。その間、公私に様々な変化があったと振り返り、「その時その時をとにかく精一杯、全力で生きてこられた」という経験値が大きいと言います。「そこで得たのは、どんなときも腐らず懸命に生きていれば、絶対いい方向に進んでいける、ということ」と断言します。相葉さんにとって、舞台は「お客さんと緊張感を共有する」特別なもの。直接ファンと顔を合わせられる場は、「(嵐は)休止中だからライブはないし、コロナ禍で番組の観覧もほぼない状態」。だからこそ、ファンと同じ空間にいられる舞台は貴重で、「ファンの皆さんも待ってくれていると思いますけど、僕はそれ以上に待っている」と語っています。相葉さんの「今」が詰まった数々の撮り下ろし写真とインタビュー、必見です。

 巻頭インタビューには、来日したフィンランドのサンナ・マリン首相が登場。AERA単独インタビューに答えました。取材は、フィンランドがNATOへの加盟申請について共同発表を行った前日。中立の立場を取ってきたフィンランドが加盟へ踏み切る背景にはロシアのウクライナ侵攻があり、「これが、ヨーロッパの安全保障環境をすべて変えました」と言います。そして、「私たちは勇敢であらねばならないし、フィンランド国民の安全と未来を守るために、今、決断しなければならないのです」と断言しました。非常時に直面する首相の思いを率直に語った貴重なインタビューです。そのマリン首相は36歳の女性。首相の存在がまさに、世界でもトップをいくダイバーシティーを確立した国であることを実証しています。マリン首相がなぜ政治家を志したか、いま自らの使命はなにか、などさまざまな質問で深掘りし、人物像にも迫っています。さらには、今のウクライナ情勢や“戦後”の世界について、国際政治学者の藤原帰一さんが解説する記事もあり、多角的に国際情勢を学ぶことができます。

 月2回連載「向井康二が学ぶ 白熱カメラレッスン」は、Instagramのフォロワー45万人超の濱田英明さんを先生に迎えての第2回です。前回のレッスンで向井さんが題材としたオレンジの花を、濱田さんが撮影した写真を見せてもらった向井さん。予想外の視点、角度や構図で撮られた2枚に、「深いですね」「ぜんぜん違うな、写真って!」と刺激を受けます。そして、「誰かの写真を見て、自分もああいうふうに撮りたい、って気持ちになるのはわかる」としながらも、大切なのは、本当に撮りたいものをちゃんと撮れているか、自分のものの見方を表現できているのかだと語る濱田さんに、「すごいなあ、こんなん話してもらえるの」と向井さん。写真の本質に迫る、とても大事な話を2人で交わしました。その話を経て改めて向井さんが撮影し、濱田さんが「作品ですね。写真展レベル」と評した写真とは? 濱田さんが「少し引いて」撮った、想像の広がりのある向井さんの姿や、眼鏡をかけた理知的で物憂げな表情も、お見逃しなく。

 4月から始まった連載、大宮エリーさんが同じ東大出身者と語り合う「東大ふたり同窓会」は、オザケンこと小沢健二さんがゲストの第3回。実は最近もけっこう東大に行くという小沢さん。勉強が大好きで、今もいっぱい論文を読んでいて、それが歌詞にも影響しているという小沢さんの話はとにかくおもしろいです。

 King Gnu井口理さんがホストを務める人気の対談連載「なんでもソーダ割り」は、ゲーム実況者・YouTuberのわいわいさんをゲストに迎えた最終回。この対談恒例のプレゼント贈呈があり、井口さんセレクトのプレゼントを巡り楽しいトークが繰り広げられます。お互いの今後にエールを送る最後の会話も必読です。

 ほかにも、
・ワクチン4回目接種で終わりではない
・マスクは「屋外で必要なし」理由と条件
・医療従事者「7割が辞めたい」の背景に感染恐怖と偏見
・終わりなき障害児育児 仕事との両立に幾重の壁
・ヨシタケシンスケワールド全開
・バタースイーツの進化 心も溶ける究極の背徳感
・最新「つみたてNISA売れ筋ランキング30」
・元テレビ東京・佐久間宣行さんの“戦わない”仕事術
秋篠宮さま 皇族としての「立場」と「自分」
・午後3時のしいたけ.相談室
ジェーン・スーの先日、お目に掛かりまして
 などの記事を掲載しています。

※発売日の5月23日(月)正午からは、公式ツイッター(@AERAnetjp)と公式インスタグラム(@aera_net)で、最新号の内容を紹介する「#アエライブ」を行います。ぜひこちらもチェックしてください。

AERA(アエラ)2022年5月30日増大号
特別定価:470円(本体427円+税10%)
発売日:2022年5月23日(月曜日)