「鴻上尚史のほがらか人生相談~息苦しい『世間』を楽に生きる処方箋」
「鴻上尚史のほがらか人生相談~息苦しい『世間』を楽に生きる処方箋」

 作家・鴻上尚史さんによる連載「鴻上尚史のほがらか人生相談~息苦しい『世間』を楽に生きる処方箋」が、月刊誌「一冊の本」(2018年8月号~)、またAERA.dot(8月上旬~)と2媒体同時に始まります!

 連載開始にあたって、皆さまのお悩みごとを募集します。

 夫婦、家族、職場、学校、恋愛、友人、親戚、社会人サークル、孤独……。

 あらゆる人間関係、組織のなかで、相談者の身に起きている困ったこと、身動きのとれない境遇、逃げ出したい状況など、すべての悩める事態へ、ときには生きるための応急措置、心のしずめ方、また人間関係のなかで生き抜くための戦術まで――、鴻上尚史さんが心底真剣に、そしてポジティブに、あなたのお悩みにこたえます。

 どうぞ下記HPにある応募フォームからお送りください。

▼鴻上尚史のほがらか人生相談~息苦しい「世間」を楽に生きる処方箋HP
https://publications.asahi.com/kokami/

【相談例】
相談者 70代 男性 権兵衛
<孤独で苦しいです>

 昨年妻がガンで他界し、独居老人になってしまいました。ずっと家にこもっていたら息子に老年サークルに入ってみたらとすすめられて、山歩きの会に参加しているのですが、メンバーと話があわなくてつまらないです。というよりも私はあまり人によく思われないようです。これまでも周囲の人から陰で「上から目線」、ひどいときは「いつまでも昔の役職にいるつもりで」などと言われたことがありました。でも、たしかにサークルで会話している時に「いい年をして芸能人の話などしてレベルが低いな」「そんなことも知らずにきたのか」などと、つい相手を下に見てしまう自分がいるので、それが透けて見えるのでしょう。矛盾するようですが、本当は心を許せる友人が欲しいですし、陰口をたたかれると傷つき、孤独で苦しいのです。でも今さら、おどけたふりで他人にあわせるなんて無理です。あきらめて孤独を受け入れるしかないのでしょうか。

相談者 33歳 女性 花子
<非正規で独身の現実がつらい>

 33歳の派遣社員です。地方の短大を卒業して上京してから、派遣社員で10年以上、過ごしてきました。いつかは社員になりたいと思って頑張ってきたつもりですが、結局社員にもなれないまま今にいたっています。気づくと33歳で、私にはなにもないのです。まわりの友達はほぼみんな結婚も出産もしてちゃんと家庭を築いているのに、私には恋人もいません。とくに休日は一人でつらく、ただただテレビを観ながらお酒を飲んで終わります。最近では日曜日の夜7時を過ぎると頭痛がするようになりました。10年以上、本当に頑張ってきて、なぜなにも手に入れられない人生なのか、非正規で独身なのか、自分の現実を考えるとつらいです。どうしたら、こんな状態から抜けられるのでしょうか。

相談者27歳 男性 レッズ
<モテ期がこない>

 メーカー勤務のサラリーマンです。悩みは、女性にモテないことです。自分としては、まじめに働いているし、そんなにルックスが悪いとも思えず、もう少しいい思いをしてもいいのではないかと感じていたのですが、いいなと思う女性を食事に誘っても、十中、八、九、断れられるので最近は自信がなくなってしまいました。一度女性の同僚が私のことを「A君て、ちょっと退屈なんだよね」と噂していたと聞いて、ますます女性を誘うのが怖くなりました。どうしたら退屈じゃない男になれるのでしょうか。ちなみに趣味はサッカー観戦です。