【ドラマのミカタ】無茶振りを求める6人の脇役
このところ堤真一、唐沢寿明、阿部寛ら50代主演俳優に対する無茶振りのような連ドラ企画が続いている。さすがに苦労するだろうと思いきや、さもありなんと思わせるその技量には、ただ魅了されるばかり。本人たちからすれば「この程度は無茶振りではない」のだろう。 一方、当作は正真正銘の無茶振り。日ごろ主演を引き...
このところ堤真一、唐沢寿明、阿部寛ら50代主演俳優に対する無茶振りのような連ドラ企画が続いている。さすがに苦労するだろうと思いきや、さもありなんと思わせるその技量には、ただ魅了されるばかり。本人たちからすれば「この程度は無茶振りではない」のだろう。 一方、当作は正真正銘の無茶振り。日ごろ主演を引き...
●振り回される米国と世界 先行きへの不安が関心度の高さに トランプ米大統領の「America First (米国第一)」主義が早くも米国の内外で波瀾を巻き起こしている。その独善的ともいえる発言や政治手法もそうだが、矢継ぎ早の大統領令は同盟国や経済連携国を困惑させ、かつてないほどの軋轢を生み出した。「...
その前日、NHK BS「アナザーストーリーズ 運命の分岐点」で見た「“おネエ”たちは闘った~知られざる勇気の系譜~」で、カルーセル麻紀やピーコらおネエの先駆者たちの苦悩と覚悟に触れ、「最近“おネエ”タレント多過ぎやしないか」などと悪態をついてきたことを反省しつつ就寝。一夜明け、番組欄に“おネエ”の...
●作り手の強い想いとパワフルな出演者 1月の月評会は、各局入魂の年末年始特番と、スタート直後の帯ドラマや多彩なバラエティ番組、数々の意欲的なドキュメンタリー番組を巡って熱い議論が交わされた。 ドキュメンタリーのなかで評価を集めたのは、新年早々に放送されたNHKスペシャル「ばっちゃん~子どもたちが立ち...
●「世の中にこんな人がいるの!?」 テレビは社会を映す鏡といわれた時代があった。あった、と書いているのは、もはやそうとは言えないということである。時代とともに地上波の役割が変わってきたことはもちろん、テレビ局の体質そのものが変わったことが大きい。一流企業としてのコンプライアンスやリスク回避の意識が浸...
「逃げるは恥だが役に立つ」(TBSテレビ)が社会的なブームになったのは、恋ダンスの波及効果に加え、スマホやネット拡散に最適なダイジェスト動画、タイアップCM、クックパッドや横浜市とのコラボなど、アプローチポイントを増やす努力によるところが大きい。もちろん脚本・演出・演技も優れていたが、高品質でもブー...
●辺野古移設裁判やオスプレイ そこに信頼はあるか テレビニュースを魅力的にするものに、キャスターのコメントがある。今回はそのコメントを中心に、直近の沖縄関連ニュースをウォッチする。 2016年12月には、沖縄をめぐる大きなニュースが相次いだ。ことの初めは12日の最高裁の決定だった。最高裁は米軍普天間...
新ドラマ開始の時期になるとどこもかしこも番宣に躍起だが、それも程度次第。やればいいというものでもないのだ。今回の木村拓哉主演「A LIFE~愛しき人~」がまさにそれ。SMAP解散後の主演ドラマとあって、なにがなんでもハズすわけにはいかないという事情はわかる。が、これでもかと番宣(&スポットCM)さ...
10月の放送開始から多くの委員の票を集め続けた火曜ドラマ「逃げるは恥だが役に立つ」(TBSテレビ)が最終回を迎え、月間賞を受賞した。本作は「契約結婚」をテーマにしたラブコメ。主人公のみくりが最後まで理屈で考え続け、結婚という制度のなかで曖昧にされてきたことを見せようとする姿勢が評価された。脇役まで...
話題作が多く、盛り上がった秋ドラマ。その立役者は、「逃げるは恥だが役に立つ」の野木亜紀子、「砂の塔」の池田奈津子、「IQ246」の泉澤陽子など、2010年代に連ドラデビューした女性脚本家たちではないかと思っている。ドラマ業界では脚本家の高齢化が叫ばれて久しいが、今年も大石静、遊川和彦、岡田惠和、井...