【ドラマのミカタ】局にも視聴者にも媚びない勇気
こんな連ドラを待っていた。昨春で伝統が途絶えた昼ドラの復活はうれしいし、石坂浩二、浅丘ルリ子、有馬稲子、加賀まりこ、五月みどり、野際陽子、藤竜也、ミッキー・カーチス、八千草薫、山本圭ら、70~80代の名優をズラリそろえたキャストは壮観だ。 しかし、最も歓迎すべきは、「本気の倉本聰」だろう。現在82...
こんな連ドラを待っていた。昨春で伝統が途絶えた昼ドラの復活はうれしいし、石坂浩二、浅丘ルリ子、有馬稲子、加賀まりこ、五月みどり、野際陽子、藤竜也、ミッキー・カーチス、八千草薫、山本圭ら、70~80代の名優をズラリそろえたキャストは壮観だ。 しかし、最も歓迎すべきは、「本気の倉本聰」だろう。現在82...
●各局「森友学園」を丁寧に報道 真実に迫ろうとした「報道特集」 大阪の学校法人「森友学園」をめぐる疑惑は、安倍政権を激しく揺さぶりながらも、すっきりしない展開になっている。疑惑は4つ。国有地が法外に安い価格で払い下げられたのは何故か。小学校の設置が実質認可されたのは何故か。そこに政治家や、安倍首相夫...
●リアルとドラマの境界線に注目 今月は東日本大震災から6年が経ち、震災をテーマにした番組が数多く話題に上った。月間賞となったNHKスペシャル メルトダウンFile・6「原子炉冷却 12日間の深層~見過ごされた“危機”~」は、東京電力福島第一原発の事故はなぜ起きたのかを探る番組。6年が経ち、新しい情報...
明石家さんまと木村拓哉の「さんタク」。2003年にスタートした正月恒例の特番だが、今年は3カ月遅れの放送となった。といっても、正月用に収録したものを今まで温存していたわけではなく、この時期の放送に合わせて、新録されたものだ。 なぜ延期になったのかというのは、オープニングトークでさんまが説明していた...
フェイクニュース対策=ファクトチェックは、英BBCなどで始まっているが、日本でもNHKが立ち上げたソーシャルリスニングチーム「SoLT(ソルト)」が活動している。その現況と課題とは。●「フェイクに飲み込まれる」既存メディア NHKなど既存メディアのフェイクニュース対策の課題は、新たな取材分野への展...
この冬、「月9が歴代最低視聴率更新」という見出しを何度となく見かけた。私が覚えているだけでYahoo!トップに5回も掲載されたのだから目も当てられない。ネットの世界では、「フジテレビのネガティブな記事はページビューが伸びる」が定説であり、だからネットメディアはこぞって取り上げ、影響力の大きさを見た...
●「人の皮を被った化け物」「犬男爵」 TBS「ビビット」が人権無視表現 小さな法令違反をあげつらい鬼の首を獲ったように一方的な“悪者”レッテルを貼り付ける。他方で背景にある大きな構図は伝えない。TOKYO MXの沖縄基地反対運動をめぐる「ニュース女子」が典型だが、他局も違うテーマで同様の放送を繰り返...
●メディアへの警鐘と制作者の良心 2月はドキュメンタリーに月間賞が集中した。そのうちの2本はメディアに対しての戒めを核に持つ番組である。独自に原発取材を続ける芸人夫婦を捉えたNNNドキュメント'17「お笑い芸人 VS.原発事故」(日本テレビ)は大手マスコミの取材のありようを突きつけ、映像'17「沖縄...
「国民の祝日に関する法律」によれば、春分の日は〈自然を讃え、生物をいつくしむ。〉とある。さらに、お彼岸の中日でもあり、ご先祖様のお墓参りをする人も多いことだろう。そんな祝日に、よりによってこんな醜悪なものをテレビで流すのはどういう魂胆なのか。 テレビ欄には、「春分SP 今日も炎上? 上西小百合 vs...
「かわいくて」「癒される」ペットのブームの影で、過剰繁殖、飼育放棄といった社会問題が顕在化。動物愛護の観点からペット問題を長年取材してきた記者が、メディアの果たすべき責任を鋭く指摘する。●ペットの「流行」の裏で何が行われているか 「なんと言っても犬はポメ、猫はスコです」 昨夏、東京都内で繁殖業者を集...