ワイドナショー謝罪でも話題に 情報の真偽チェックが甘くなる理由

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 テレビとラジオの批評誌「GALAC」で連載中の、メディアコンサルタント・境治さんのコラム。8月号では、5月に放送された「ワイドナショー」で報じた宮崎駿監督の引退発言が、謝った情報だったことが判明した件を受け、その根っこにあるものについて書いている。

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●真偽チェックの甘さ

 この原稿が世に出る頃にはひょっとして喉元を過ぎてしまっているかもしれないが、5月にフジテレビ「ワイドナショー」で宮崎駿監督の度重なる引退発言が取り上げられ、それが誤った情報だと判明した。翌週の放送で出演者が謝罪し、松本人志氏が「もう一度あったら番組を降りる」と強く戒めた。誤情報は4年も前のとあるツイッターの“ネタ”を真に受けたことから起こったようだ。

 ここでの問題は、情報をネットで安易に入手し、その真偽をチェックしなかったことにある。この件とは随分違うが、根っこは同じだと思えることについて私も書きたい。

 私は『GALAC』に限らずあちこちで原稿を書いている。なかでも去年の3月から書くようになったYahoo!は、いま格段に認知度の高いメディアだ。そしてYahoo!で書き始めてから、突然テレビ番組からのアプローチが増えた。

 専門家として声をかけてくれ、コメントをもらいたいとか出演してほしいといった類だ。当初はありがたいことだと丁寧に対応していたが、最近は用心してお断りすることも多い。何度も嫌な目に遭ってきたからだ。

 出演の依頼をしておいて2時間後に取り消された。何度も電話してくるのに留守電はなく、折り返したら電話に出ずそれっきり。出演したがろくに喋る機会もなし。大急ぎでコメントが欲しいと要望が来て、スタジオに駆けつけて20分喋って使われたのは20秒。丁寧に対応してもかえって嫌な思いをするのだから、誰だって用心するようになるだろう。

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