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 今月は、ドラマでは俳優の充実した演技、また各ジャンルではそれぞれの手法で時代に鋭く切り込んだ番組に評価が集まった。

 ドラマでは、史実を踏まえた丁寧なつくりが見ごたえ十分の土曜ドラマ「夏目漱石の妻」(NHK)は漱石夫婦を演じた尾野真千子と長谷川博己の演技が、また地域の実情に根ざした内容が好評だった宮崎発地域ドラマ「宮崎のふたり」(NHK・BSプレミアム)は、定年退職した男を演じる柄本明の演技がそれぞれ高評価。ともに月間賞となった。

 今期の連続ドラマでは、織田裕二が新境地を見せる日曜劇場「IQ246」(TBSテレビ)、校閲部で働く女性を石原さとみが好演の「地味にスゴイ!校閲ガール・河野悦子」(日本テレビ)を評価する声が。特に「逃げるは恥だが役に立つ」(TBSテレビ)は、「契約結婚」というテーマの現代性、脚本と演出の確かな手腕、新垣結衣と星野源の新鮮な魅力から多くの期待を集めた。

 バラエティ・その他では、「ねほりんぱほりん」(NHK Eテレ)が、ラジオ的手法と人形劇を巧みに融合した新しさ、元薬物中毒者などの告白から現代社会にリアルに迫った面が評価され、月間賞に。そして劇団「わらび座」の新人教育の様子に密着した「別冊アサ(秘)ジャーナル」(TBSテレビ)が飽きさせない面白さで同じく月間賞に選ばれた。

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