壇蜜、小泉今日子、芦田愛菜 3人が選ばれた理由
俳優、演出家、脚本家として活躍する河原雅彦氏が“妄想遊び”の楽しみ方を伝授する。
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読者のみなさんにはないだろうか? 世知辛い毎日を送る中で、時たまどうしようもなくボーッと考えてしまう、ホント無意味でどうでもいい“自分的お決まりの妄想”が。
〈これからの人生、3種類の料理だけしか食べられないとしたら?〉
こんなことをふと考え続けて、かれこれ30年は経つ。ちなみに3種類になると、これはとてつもなく苦渋な決断なわけで、当然と言っていいほどそのチョイスに迷いが生じる。
そんな時は思わず5種類にハードルを下げかねない軟弱な自分と出会うのだが、「妄想だからこそ節度は大事!」と悩める心を毅然と律し、再び3種類に立ち返るという、そんなスゲーどうでもいい葛藤すら、30年繰り返される自分的お決まり思考だったりする。
で、ここからが本題。なにせそればっかり食べて生きなければならないのだ。よっぽど好きなものを選びたいところだが、たとえ好きな料理でも胃にもたれるモノは控えた方がいいだとか、栄養のバランスも考慮した方がいいだとか、とはいえ、サラダとかフルーツの盛り合わせ的なモノに当確ランプをともしてもいいものだろうか……などなど、グルグルグルグル考えて、結局、「たとえ痛風にかかろうが断固として好きなモノを食べて生きよう」という、アホみたくシンプルな選考基準に行き着く。

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