書評『ビッグ・クエスチョン <人類の難問>に答えよう』スティーヴン・ホーキング著/青木 薫訳 〈週刊朝日〉|AERA dot. (アエラドット)

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《話題の新刊 (週刊朝日)》

ビッグ・クエスチョン <人類の難問>に答えよう スティーヴン・ホーキング著/青木 薫訳

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中島鉄郎書評#話題の新刊

ビッグ・クエスチョン―〈人類の難問〉に答えよう

スティーヴン・ホーキング,青木 薫

978-4140817735
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 本書を執筆中にホーキング博士は死去した。「ビッグ・クエスチョン」とは、「神は存在するのか?」「ブラックホールの内部には何があるのか?」「タイムトラベルは可能なのか?」など10の問いだ。

 現在的な問題として興味深いのは「人工知能は人間より賢くなるのか?」だ。物理学や宇宙論の知見では解けない問題に、独特の知的洞察で向き合う。AIの短期的影響は「誰がそれをコントロールするか」で、長期的影響は「そもそもコントロール可能か」だと博士。火を使い始めた人間は何度も痛い目に遭って消火器を発明した。だが、「核兵器や合成生物学、強い人工知能」には何回もの「痛い目」は存在せず、チャンスは一度だけかもしれない。人間の知恵はテクノロジーを確実に制するのか。楽観的にも、悲観的にも受けとれる結論だ。(中島鉄郎)

週刊朝日  2019年4月19日号


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