多くの学校ではメイクが禁止だ。にもかかわらず、社会に出た途端、「すっぴんはマナー違反、メイクは身だしなみ」と言われた経験のある女性は多いだろう。それって何だかおかしくない? そんなモヤモヤを晴らすべく、美容オタクら15人の女性が、美と向き合った自身の体験談を猛烈に綴っている。

 日々、会社で男性社員にファッションチェックされる営業職の女子。「今日はデート?」なんて聞かれた日には思わず暴言も吐きたくなる。「ほっとけお前には関係ない」。大切なおしゃれが踏みにじられた気分になる。それが堪らず、無味無臭なファッションとメイクを意識する「会社では擬態する女」として過ごしている。そんな「あるある」話に、共感せずにはいられない。女子のリアルな声を体感したい男性にも、是非。(二宮 郁)

週刊朝日  2018年12月21日号