書評『世界の難民をたすける30の方法』滝澤三郎編著 〈週刊朝日〉|AERA dot. (アエラドット)

AERA dot.

《話題の新刊 (週刊朝日)》

世界の難民をたすける30の方法 滝澤三郎編著

このエントリーをはてなブックマークに追加
森田信子書評#話題の新刊

 難民の数は現在、過去数十年で最大の6800万人にもなる。本書は編著者の滝澤三郎・国連UNHCR協会理事長の呼びかけで研究者、政策担当者、経営者、弁護士、学生、難民当事者らが寄稿。世界の難民の窮状と各国の取り組みなどを紹介する。

 4章では難民支援の具体例として、飲食店などを開く際に助言する「難民起業家支援」や、自宅に難民を泊める「難民ホームステイ」などを紹介。日本でもアイデアあふれる支援が行われていることに驚かされる。

 5章では、難民の喪失体験を疑似体験し、最後に「いのち」だけが残った状況を想像するワークショップ「いのちの持ち物けんさ」が紹介され、「想像力を使って思いを寄せることで、私たちにもできることは必ずある」と訴える。難民問題の入門書としてお勧めの一冊だ。

週刊朝日  2018年9月14日号


トップにもどる 書評記事一覧

続きを読む


関連記事関連記事
このエントリーをはてなブックマークに追加
あわせて読みたい あわせて読みたい