書評『からだひとつ ここまで来たからもう一歩』仲代達矢著 〈週刊朝日〉|AERA dot. (アエラドット)

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《話題の新刊 (週刊朝日)》

からだひとつ ここまで来たからもう一歩 仲代達矢著

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村井重俊書評#話題の新刊

 役者人生66年、85歳で舞台や映画の第一線に立ち続ける仲代達矢さん。定期購読月刊誌「ハルメク」に3年連載したエッセイをまとめた。演技に向き合う厳しさ、空襲体験からくる不戦への思いが伝わる一方、名優の“カワイイ”素顔を知ることができる。

 デパ地下好きで、家から約2キロのデパートに週に1度は歩いて行っていること。公演旅行に必ず連れていくのがゴリラのぬいぐるみの「ゴンちゃん」。20年以上前にニューヨークのエンパイア・ステートビルの土産物売り場で、「1匹だけ、じーっと私を見つめていたのがゴンちゃんで、即購入」したそう。「ああいう大人にはなるまい」と子ども心に誓った母愛子さんの破天荒さ、ずっと支えてくれた妻の宮崎恭子さんへの思いなど、読み終わると、いい芝居を観た気分になった。

週刊朝日  2018年7月20日号


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