書評『ドライチ』田崎健太著 〈週刊朝日〉|AERA dot. (アエラドット)

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《話題の新刊 (週刊朝日)》

ドライチ 田崎健太著

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栗下直也書評#話題の新刊

ドライチ

田崎健太著

978-4862554246
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 プロ野球で新人を選択するドラフト会議。1位指名され、鳴り物入りで入団した元選手の心境に迫った一冊だ。

 取り上げるのは「元祖甲子園のアイドル」荒木大輔や、巨人で名脇役として活躍した元木大介、甲子園準優勝投手の大越基など野球ファンならば誰もが知る8人。共通するのは、意外だが「自らを客観視し、欲がない」こと。荒木も元木もプロに行けるとは思わなかったと振り返る。大越は獲得の打診がありながら、高校時代の監督にプロ志望かを聞かれ「全く行く気はありません」と即答したという。メディアが伝えてきた姿とは異なる実像が浮かんでくる。

 彼らの実績は一流とは言えない。貪欲さがあれば異なる結果が待っていたかもしれない。登場する全員が過去を引きずらず、今を楽しんでいるのが印象的だ。

週刊朝日  2017年12月1日号


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