書評『「専業主夫」になりたい男たち』白河桃子著 〈週刊朝日〉|AERA dot. (アエラドット)

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《話題の新刊 (週刊朝日)》

「専業主夫」になりたい男たち 白河桃子著

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山田昌弘書評#話題の新刊

 増えた方がいいけれど、なかなか増えないものが世の中にある。その一つが、「専業主夫」だろう。今、キャリアを追求したいという女性が増えている。一方で、低収入で非正規雇用の若年男性が増えている。この両者が結婚して家庭を作れば、子どもも増え少子化も緩和されるに違いない。しかし、本書によると、日本では、女性に扶養されている夫はたった11万人、男性に扶養されている妻949万人に比べれば圧倒的に少ない。
 男のプライドが捨てられないこと、女性が働かない男性に魅力を感じないことなどがネックになって、なかなか増えないのが現状である。でも、本書に紹介されている主夫たちの経験談を読んでみると、ママ友とやりくりについておしゃべりしたり、妻が勝手に買い物をしたのを怒ったりなど、けっこう楽しそうである。なった経緯はさまざまだけど、主夫のプライドとやりがいが垣間見えてくる。なりたいと思ってなかなかなれるものでないと分かっていても、主夫で頑張っている人を応援したくなる。

週刊朝日 2016年4月8日号


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