ネイマール 父の教え、僕の生きかた

話題の新刊

2014/06/05 16:05

 今回のW杯でもっとも注目されている一人、ブラジル代表のFWネイマールの自叙伝。現在22歳の若者が16歳でプロ契約を結び、スターの仲間入りを果たすまでの軌跡とその後が描かれる。
 本書は父と息子による入れ違いの語り下ろし構成を取る。父のネイマールはかつてプロサッカー選手であったが、結核や怪我などのアクシデントにより32歳で現役を引退。息子が生まれて以降は彼にサッカー選手への道を開き、常に成長をバックアップしてきた。個性的な髪形で注目を集めることもあるネイマールだが、父が最も強く教えてきたのは「常に謙虚であれ」。息子が父を同じ家の中の「誠実な友」と評せば、父は「私たちは一つのチーム」と応える。一般的な親子関係以上の信頼関係は特筆に値する。
 スポーツジャーナリストの訳者はあとがきで、いわゆる「ハングリー精神」を持つためには、ただ貧しいだけではだめで、父親の頑張りが子への影響の分かれ道になると説く。サッカーファンでなくとも学ぶ所の多い一冊だ。

週刊朝日 2014年6月13日号

ネイマール 父の教え、僕の生きかた

ネイマール&ネイマール・ジュニアほか著/竹澤哲訳

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ネイマール 父の教え、僕の生きかた

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