書評『ネイマール 父の教え、僕の生きかた』ネイマール&ネイマール・ジュニアほか著/竹澤哲訳 〈週刊朝日〉|AERA dot. (アエラドット)

AERA dot.

《話題の新刊 (週刊朝日)》

ネイマール 父の教え、僕の生きかた ネイマール&ネイマール・ジュニアほか著/竹澤哲訳

このエントリーをはてなブックマークに追加
松岡瑛理書評#話題の新刊

ネイマール 父の教え、僕の生きかた

ネイマール&ネイマール・ジュニアほか著/竹澤哲訳

space
amazonspace

amazon.co.jp

space

 今回のW杯でもっとも注目されている一人、ブラジル代表のFWネイマールの自叙伝。現在22歳の若者が16歳でプロ契約を結び、スターの仲間入りを果たすまでの軌跡とその後が描かれる。
 本書は父と息子による入れ違いの語り下ろし構成を取る。父のネイマールはかつてプロサッカー選手であったが、結核や怪我などのアクシデントにより32歳で現役を引退。息子が生まれて以降は彼にサッカー選手への道を開き、常に成長をバックアップしてきた。個性的な髪形で注目を集めることもあるネイマールだが、父が最も強く教えてきたのは「常に謙虚であれ」。息子が父を同じ家の中の「誠実な友」と評せば、父は「私たちは一つのチーム」と応える。一般的な親子関係以上の信頼関係は特筆に値する。
 スポーツジャーナリストの訳者はあとがきで、いわゆる「ハングリー精神」を持つためには、ただ貧しいだけではだめで、父親の頑張りが子への影響の分かれ道になると説く。サッカーファンでなくとも学ぶ所の多い一冊だ。

週刊朝日 2014年6月13日号


トップにもどる 書評記事一覧


おすすめの記事おすすめの記事
関連記事関連記事
あわせて読みたい あわせて読みたい