バカバカしい台詞をカッコよく言う「島本メソッド」とは? (2/2) 〈週刊朝日〉|AERA dot. (アエラドット)

AERA dot.

バカバカしい台詞をカッコよく言う「島本メソッド」とは?

このエントリーをはてなブックマークに追加
週刊朝日#ドラマ

 そんな焔を演じているのは、コメディははじめてだという柳楽優弥。映画『誰も知らない』における繊細な少年役で一世を風靡しましたが、今作では、髪はボサボサで眉毛が濃い、随分と暑苦しい男となっており、漫画の焔を完コピしています。

 また、作中では、あだち充や高橋留美子といった実在する漫画家の名前や、実在する漫画やアニメの映像が、次々と画面に登場します。

 許可取りの手間がかかるため『あまちゃん』のような例外を除き、テレビドラマでは、実在する商品名や作家名は、架空の名前で、ぼかすことがほとんどです。しかし、福田監督は、実名を使わないと、本作の魔法は消えてしまうと思い、1年間かけて許可取りをおこなったそうです。

 そんな“島本メソッド”と、徹底した許可取りによって、80年を舞台にした才能をめぐる熱くて笑える青春ドラマに仕上がっています。

 今では国内外で高い評価を受ける漫画やアニメですが、80年代はまだ子ども向けのものとして低く見られていました。あの宮崎駿ですら、知る人ぞ知る存在だったのです。

 しかし、新しい才能が次々と誕生し、『タッチ』のあだち充や『うる星やつら』の高橋留美子といった人気漫画家が「週刊少年サンデー」に現れ、『機動戦士ガンダム』が新しいロボットアニメとして若者から熱狂的な支持を得ていました。

 そんな、百花繚乱の時代に、焔は漫画家を目指すのですが、どんな漫画を描けばいいのかわからず、日々悶々と迷っています。一方、庵野たちは大学の課題で、次々と面白い作品を発表し、やがて日本SF大会の開会式でプロ顔負けの自主制作の短編アニメを発表し、時代の寵児となっていきます。

 果たして焔は天才・庵野に勝つことができるのか?

 80年代を生きたオタクたちの熱き青春がここにあります!

週刊朝日  2014年8月15日号


トップにもどる エンタメ記事一覧


関連記事関連記事
このエントリーをはてなブックマークに追加
あわせて読みたい あわせて読みたい