一方、女性の多くは愛撫に応えようと、一生懸命感じているフリをしてしまいがち。それが好きな相手だったらなおさらです。ですからあえぎ声は信用できません。「俺の彼女は違う!」という幻想も捨ててください。ではどうすればいいかというと、女性の反応をよく見ることです。女性器を刺激してる時に、相手が足を開いて腰を押し付けてくるようだったら「もっとして」というサイン。いくらあえいでいても腰が逃げていくなら、「そこではない」ということです。

 直接尋ねられる関係であれば、ぜひ聞き方を工夫してください。「気持ちいい?」と聞かれて、「イマイチ」とは答えにくいものです。「こことここのどっちが気持ちいい?」とか「この強さとこの強さ、どっちが好き?」と、答えやすいように聞いてあげれば、より気持ちいい方向に導けます。

 同時に、女性も自分の体をよく知り、相手にうまく伝える努力をしましょう。
「セックスがあまり好きじゃない」という女性の中にはイッたことがないという人が多いもの。彼氏の前で初めてイクことに抵抗があるなら、マスターベーションでイクことを経験するのも手です。

 女性の中には、「クリトリスではイケるけど、中ではイケない」という人もいます。有名なAV男優の加藤鷹さんの著書には「クリトリスでイクのはエクスタシーでオーガズムではない」と書いてありますが、クリトリスも立派なオーガズムです。あのフロイトも「クリトリスのオーガズムは未熟である。膣のオーガズムは熟している」と書いていますが、これも今では否定されています。

 なぜフロイトを始めとする男性が、クリトリスのオーガズムに注文をつけるのかというと、「男性器を入れていない時にイク」からだと思います。男性は女性の膣を使って自分を気持ちよくしてるのだから、それと関係ないオーガズムは都合が悪い。これは非常に女性蔑視的な考えです。

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