バレエのポーズをとる後呂有紗アナウンサー(撮影・加藤夏子)
バレエのポーズをとる後呂有紗アナウンサー(撮影・加藤夏子)

アナウンサーとして東京五輪をどう伝えていきますか。

 選手の皆さんが今まで積み重ねてきた時間・努力にまで思いを馳せながら伝えていきたいです。コロナ禍でメンタル面への負担も普段以上に加わる中、五輪に臨む世界トップレベルの選手たちには、この時のために費やしてきた努力があります。私も番組で五輪の原稿を読むときに、思いを込める部分だったり、特に伝えたい部分だったり、全ての選手たちの思いが視ている方に届くような伝え方ができたら良いと思っています。

―ご自身のバレエの経験を踏まえて選手たちに今一度エールを

 自分を励まし続けることの大変さ。壁を乗り越えた時の達成感。私がクラシックバレエで経験してきたことの何百倍もの苦労を想像できますし、選手の皆さんの影の努力を放送で伝えていけたらと思います。

―リフレッシュ法はありますか?

 実は何もしないことが私のリフレッシュ法なんです(笑)。最近は夕方のニュース番組「news every.」が終わった後の時間に、出演している皆さんとしている、ちょっとした会話がいちばんの楽しみです。さらに、藤井貴彦アナ(news every.メーンキャスター)からの「ありがたい言葉」と呼んでいるコーナーがありまして。雑談しながらその日の反省点などを教えてくれるんです。藤井アナは1994年入社、私は1994年生まれと、ご縁を感じる大先輩でもあり、いつもアドバイスをいただいています。先輩の中島芽生アナ(news every.キャスター)とは家が近いので、スーパーに一緒に行ったり、好きなお菓子を持って行ったり、いただいたり。仕事の悩みは藤井アナに、プライベートは中島アナにフォローしてもらっています。

―将来はどんなアナウンサーになりたいですか?

 アナウンサーとして、番組の顔として、1人のキャスターとして信頼される存在になりたいという目標があります。番組で共演する先輩方を近くで見ていて、皆さんスタッフからも視聴者からも信頼されて仕事をしています。

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信頼されるキャスターになる!