バレエのポーズをとる後呂有紗アナウンサー(撮影・加藤夏子)
バレエのポーズをとる後呂有紗アナウンサー(撮影・加藤夏子)

―バラエティー番組「新・日本男児と中居」のアシスタントを経験した感想は?
 
 本当に自由にさせていただきました。私が何を言っても中居正広さん(メイン司会)が受け止めてくれたんです。初めてのバラエティ番組担当だったので、進行に手間取ったり、聞かれても上手くリアクションできなかったり…。そんな中で中居さんが手取り足取り教えてくれたんですが、それを周囲にわからないように、そっと助けてくれたんです。回を重ねるごとに慣れてきて、助けられていることを忘れてのびのびやらせていただきました。中居さんは何を言っても受け止めてくれて、素直にそのとき思ったことを話していましたね。

アナウンサーを目指したきっかけは。

 クラシックバレエを20年ほど習っていました。これだけ長く続けられたのはテレビが支えだったからなんです。海外のバレエ学校でプロを目指す生徒やバレエダンサーの活躍をテレビで目にしたから、自分も頑張ろう!というきっかけになりました。学生時代、海外に短期留学した時もテレビをみて「留学する!」と一歩を踏み出しました。自分の核になるような経験はすべてテレビがきっかけ。だから今度は私がきっかけを届けられる人になれたらいいなという思いでアナウンサーを目指しました。

 バレエは私にとって今の仕事にもつながるものです。自分の核になる部分は全てバレエを通じて創られていったと思っています。アナウンサーの仕事との共通点は「一つの技を磨いていく」ということですね。アナウンサーの仕事は原稿を正しく読んで伝えることが核となる技術。核になる技術を磨き続けて、より高みに向かっていくという過程がバレエもアナウンサーの仕事にも共通していますね。バレエはレッスンの過程も含めて披露するまで全てが楽しく、やりがいを感じさせてくれるものです。

―大舞台でバレエを踊ることは楽しい?

 すごく楽しいですね。踊る楽しさもあるんですけど、私は表現することが好きでした。いろいろなシチュエーションを舞台で表現するタイプかもしれません。バレエを踊る時にあえて舞台を広く使って大胆に見せたり、情熱を表現するために衣装の動き方まで考えたり。キャラクターになりきって、舞台の上でライトを浴びる瞬間が喜びでした。

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バレーの体験を生かす