茨城の公立高校からハーバード大に合格した18歳が、日本の高校生に訴えたいこと

2021/06/04 09:00

5月中旬、地元・茨城にて。シャツ、ペナントは自分で購入したもの。その後、ハーバード大から帽子などのグッズが届いた(松野さん提供)
5月中旬、地元・茨城にて。シャツ、ペナントは自分で購入したもの。その後、ハーバード大から帽子などのグッズが届いた(松野さん提供)

 高校卒業後に海外の大学に進学するのは、ほんの一握りだ。しかもその大半は東京の私立高校出身者といわれる。そんななか今春、茨城県の公立高校から名門・ハーバード大学の合格者が出た。茨城で生まれ育ち、身近に留学経験者もいないため、進学のための情報収集は自分でやるしかなかった――。2002年生まれ、18歳。夏にアメリカへ飛び立つ松野知紀さんを取材した。

【一覧】東大よりハーバード?海外名門大に合格者を出している高校はこちら

*  *  *
「将来は、政策が形成される仕組みを変えたいと思っています。いまの仕組みはマジョリティーの状況が考慮されやすい。統計的に数が多い意見が反映されるからです。これが果たして正しいのかどうかを研究したいんです」

 松野さんはこう話す。ハーバード大に入学予定の青年だ。2021年世界大学ランキング3位(タイムズ・ハイヤー・エデュケーション)。イエール大、コロンビア大などと並び「アイビーリーグ」と称される、言わずと知れたアメリカの超有名私立大学だ。松野さんはハーバード大のほか、カリフォルニア大学ロサンゼルス校(UCLA)、ペンシルベニア大などにも合格したという。

 幼少期に海外経験があったわけではなく、海外大進学をめざす仲間に囲まれて触発されたというわけでもない。なにが松野さんの気持ちを駆り立てたのか。

 茨城県立の中高一貫校・日立第一高等学校出身。小学生時代は週1回、英会話スクールに通っていたが、「ほとんど身になっていない」と感じていた。しかし中学1年のとき、ALT(外国語指導助手)の教員との対話を通じて英会話の楽しさに目覚め、自分の意思でオンライン英会話を始めた。30分弱のレッスン、講師のフィードバック、復習、学校の授業の予習も含めて、毎日2時間を英語学習に充てた。オンラインで毎日少しずつ続けたほうが効果は高いと思ってのことだった。

「でも当時は英語を学んで何かをしたかったわけではないんです。そのころはまだ、いろいろな人と話せると楽しいな、ぐらいの気持ちでした」

NEXT

自分で留学プログラムを探し、航空券を予約

1 2 3 4

あわせて読みたい

  • 東大より「海外名門大」へ “意外な国”の大学も人気の理由

    東大より「海外名門大」へ “意外な国”の大学も人気の理由

    週刊朝日

    4/26

    ぽっちゃり子役の「細山くん」が、外資系金融のエリートサラリーマンになっていた!

    ぽっちゃり子役の「細山くん」が、外資系金融のエリートサラリーマンになっていた!

    dot.

    5/30

  • ジャガー横田「中学受験やって良かった」 息子が私立2校合格も公立中に通う理由

    ジャガー横田「中学受験やって良かった」 息子が私立2校合格も公立中に通う理由

    AERA

    3/9

    茨城からハーバード、徳島からスタンフォードに合格した18歳が語り合う 東京との「格差」

    茨城からハーバード、徳島からスタンフォードに合格した18歳が語り合う 東京との「格差」

    dot.

    7/24

  • 地方からハーバード、スタンフォードに合格した2人が語る 海外大への道を阻む「奨学金」の壁

    地方からハーバード、スタンフォードに合格した2人が語る 海外大への道を阻む「奨学金」の壁

    dot.

    7/24

別の視点で考える

特集をすべて見る

この人と一緒に考える

コラムをすべて見る

カテゴリから探す