アンケートの回答で文書の内容については、一般の常識からかけ離れているという意見が多かった

「『借金』という言葉にこだわっているように読めたが、眞子さま結婚したいということが第一ではないのか。そのためにはどうすればいいのかと考えないのか。名誉にかかわるって云うけれど、小室さんの金銭感覚ってどうなっているんだろう? お金は簡単に湧いてくるとでも思っているのか?」(60代・女性)

「言い訳に終始した論文。借金じゃないというならば、元婚約者への感謝をシンプルに宣言すればいいだけなのに相手を責めて、『俺は悪くない、おかんも悪くない、相手が嘘つきだ』に終始している印象です」(40代・女性)

「(元婚約者側が小室さん側に渡したとされる金額の)約400万円は働く人の平均年収。1年間真面目に働かないと手にできない大金を、困っている自分のために快く用立ててくれた人を、世間では恩人と言うのではないでしょうか。その恩人に対して、感謝するどころか、被害者面で(やりとりを)録音するだの、こんなバカな話がありますか」(40代・女性)

「『返してもらうつもりはなかった』という録音を証拠アリのように書いていたが、自分の都合の良い部分だけ切り取った録音は証拠能力が乏しいと思う。そもそも援助してくれた方への態度なのでしょうか。人間性を疑いたくなりました」(40代・女性)

小室さんの文書について意見の結果
小室さんの文書について意見の結果

 また、そもそも文書でというかたちでの説明に疑問の声も。

「突っ込みどころを突っ込もうにも『会見』ではなく『文書』では直接突っ込めない。一方的に文書だけ出して『説明責任を果たした』というのは筋が通らない」(30代・女性)

 このような反応について、象徴天皇制に詳しい河西秀哉・名古屋大学大学院准教授(歴史学)は「まずは顔を見せて会見することが重要です。『分かってもらえるように』丁寧に説明をするべきです」と指摘する。

「初めはちょっとした疑問だったものが、小室さんが説明責任を避けてきたことで、だんだんと強い疑念として固まっていった。そして、今回の文書で火に油を注いでしまった印象です。平成以降、現在の天皇陛下や上皇陛下は積極的に自らの顔を出し、姿を見せて、国民に語りかける姿勢を重視してきました。文書で済ませようとする小室さんの対応からは、皇室がこれまで大切にしてきた姿勢が見えてこないのです」

■ 小室さんは「一般人」だけど…複雑な胸中

 もちろん、批判的な意見ばかりではなく、「十分に果たしている」と小室さん側に理解を示す回答もあった。このように回答した人は、小室さんの文書を丁寧に読み込んでその主張に納得しているようだ。また、これまでの報道が一方的だったと疑問視する声もあった。

「今までメディアは元婚約者の言い分を一方的にタレ流してきた。今回の文書では元婚約者が『返してもらうつもりはなかった』と語った音声データが存在し、当初から贈与のつもりであったことが分かった。この内容が誤りだというのなら、元婚約者側は反論すべきでしょう。ボールは元婚約者に投げ返されたのです」(50代・男性)

次のページ
「お相手は皇室だぞ」