まず、台湾オニギリに共通する「基本の巻き方」を説明します。ごはんの広げ方や具材の配置、巻き方などにポイントがあります。

<用意するもの>
○ごはん 茶碗1杯分 ※必ずあたたかいごはんを用意
○具材 
○縦30センチメートル×横25センチメートルのクッキングシート
○酢をしみこませたペーパータオル

<基本の巻き方>
(1)クッキングシートに酢を塗る
 クッキングシートをまな板の上に広げ、ごはんをのせる部分に酢小さじ1/4を塗る。ペーパータオルに酢をしみこませてシートの表面を拭けばOK。酢には殺菌作用があるうえ、酢を塗っておくと、食べるときにシートからご飯がはがれやすくなる。

(2)ごはんを広げる
 クッキングシートの上にごはんを広げ、平たくならす。(大きさは左右12センチ×天地17センチくらいが目安)

(3)具をのせる

ごはんの上に具材をおく。上下を2センチずつくらい空けること。真ん中に具がのるようにする(提供/主婦の友社『台湾オニギリ』より、 撮影/松木潤)
ごはんの上に具材をおく。上下を2センチずつくらい空けること。真ん中に具がのるようにする(提供/主婦の友社『台湾オニギリ』より、 撮影/松木潤)

(4)巻く

シートを左側に90度回転させ、シートの両サイドを包むように持ち、ごはんの端と端をつけてロール状にする。具がはみ出したら中に入れ込むようにする(提供/主婦の友社『台湾オニギリ』より、 撮影/松木潤)
シートを左側に90度回転させ、シートの両サイドを包むように持ち、ごはんの端と端をつけてロール状にする。具がはみ出したら中に入れ込むようにする(提供/主婦の友社『台湾オニギリ』より、 撮影/松木潤)

(5)シートの両端をねじる

クッキングシートの上から、オニギリをぎゅっと握って筒形に整え、クルクルと巻く。シートの両端はキャンデイのようにねじって閉じる(提供/主婦の友社『台湾オニギリ』より、 撮影/松木潤)
クッキングシートの上から、オニギリをぎゅっと握って筒形に整え、クルクルと巻く。シートの両端はキャンデイのようにねじって閉じる(提供/主婦の友社『台湾オニギリ』より、 撮影/松木潤)

※切るときは、水で濡らした包丁で、クッキングシートに巻いたまま一気に切ると断面がきれいに仕上がります。

■ 缶詰でも市販のお惣菜でもOK 具材の組み合わせでアレンジ自在

 次に、具材の組み合わせ例をいくつか紹介します。日本のオニギリの枠にとらわれず、缶詰やお惣菜など好きなものを選んで新しい味を楽しんでみてください。

ディル&スパイスが香るエスニックな味わい
オイルサーディン巻き

ターメリック+カレー粉を混ぜた色鮮やかなライスがきれい(提供/主婦の友社『台湾オニギリ』より、 撮影/松木潤)
ターメリック+カレー粉を混ぜた色鮮やかなライスがきれい(提供/主婦の友社『台湾オニギリ』より、 撮影/松木潤)

<材料1本分>
○ごはん 150g(茶碗1杯分)
○ターメリック 小さじ1/2
○カレー粉 小さじ1/2
○塩 ひとつまみ
○ディル 3本
○オイルサーディン(缶詰) 2切れ
○レモンの輪切り(皮をむく) 1枚

<作り方>
(1)ボウルにご飯、ターメリック、カレー粉、塩を入れて混ぜる。

(2)基本の巻き方に従って巻く。酢を塗ったクッキングペーパーの上にご飯を広げて半分に切ったディル、オイルサーディン、レモンをのせ、巻く。

ケチャップライスとの相性も◎
コロッケ巻き

洋風オニギリ。コロッケを焼いて巻くことでサクサク食感に(提供/主婦の友社『台湾オニギリ』より、 撮影/松木潤)
洋風オニギリ。コロッケを焼いて巻くことでサクサク食感に(提供/主婦の友社『台湾オニギリ』より、 撮影/松木潤)

<材料1本分>
○ご飯 150g(茶碗1杯分)
○トマトケチャップ 小さじ1
○コロッケ(市販品) 1個
○キャベツ1/2枚
○とんかつソース 小さじ2

<作り方>
(1)ボウルにご飯とケチャップを入れてよく混ぜる。

(2)キャベツはせん切りにし、コロッケはオーブントースターなどで1~2分焼く。

(3)基本の巻き方に従って巻く。酢を塗ったクッキングシートの上にご飯を広げ、キャベツを広げる。軽くつぶしたコロッケをのせ、ソースをかけて巻く。

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台湾の米料理はなぜおいしいのか?