断面もかわいい「台湾オニギリ」の数々。お弁当に最適です(提供/主婦の友社『台湾オニギリ』より、 撮影/松木潤)
断面もかわいい「台湾オニギリ」の数々。お弁当に最適です(提供/主婦の友社『台湾オニギリ』より、 撮影/松木潤)

 食べるものすべてが、とびっきりおいしい美食の国、台湾。日本から近いうえに、おだやかで優しい人たちが多いため、日本人の台湾ラバーは数知れず。そんな台湾ラバーのひとりの料理家山脇りこさんが提案するのが、『台湾オニギリ』。台湾の代表的な朝ごはん、「飯團(ファントワァン)」の日本版進化系です。おいしさと楽しさがいっぱいの「台湾オニギリ」を紹介します。

【写真で解説】これが基本!台湾オニギリの巻き方のポイント

*     *  *
 山脇さんは、30回以上も台湾に通い、台湾のガイド本まで書いている台湾ラバー。そんな山脇さんのお気に入りのローカルフードが、台湾の代表的な朝ごはんのひとつ「飯團(ファントワァン)」だ。山脇りこさんによると、飯團とは、具だくさんのごはん巻きのことで、もち米にサクサクの油條(ヨウティヤオ:豆乳やおかゆなどと一緒に食べる揚げパン)や肉鬆(ローハン:豚肉のでんぶ)や漬物などの具材が定番だという。具材はほかに、煮卵やチーズなど、店によってさまざまなバリエーションがあるそうだ。

「むっちりしたもち米に具のサクサク感やしっとり感が混ざって、やみつきになるおいしさなんです。形も日本のおにぎりとは異なり、ロール状。具をとにかくたくさん入れて巻くので、お弁当をまるっとおにぎりにするようなもの。1本で大満足ですよ」

 今回紹介する台湾オニギリは、その飯團を日本の家庭でも作りやすいようにアレンジしたもの。山脇さんは、同名の著書(主婦の友社刊)を上梓。コロナ禍で海外旅行は当面かなわない今、気軽に現地の気分が味わえます。おうちごはんのメニューに新たにつけ加えるのはいかがでしょうか。

■   さっそく作ってみよう! ごはんに具材をのせて巻くだけ

ローカルフードの進化系台湾オニギリ(提供/主婦の友社『台湾オニギリ』より、 撮影/松木潤)
ローカルフードの進化系台湾オニギリ(提供/主婦の友社『台湾オニギリ』より、 撮影/松木潤)

 
 では早速、作ってみましょう。著書では「えっ! こんなものも巻いちゃうの?」という、意外な組み合わせを提案しています。

「日本のスーパーで日常的に入手できる身近な食材でOKです。組み合わせ次第で、サクッ、むちっな食感の魅力も倍増。切って盛り付けてももかわいいので、ぜひ『断面萌え』も楽しんでください」

次のページ
クッキングシートに一工夫。食べやすくするには