<作り方>


(1) あんを丸め、いちごを用意する
 あんは10等分して丸めておき、いちごは洗ってへたを取り、水けをしっかりふく。

(2) 生地をつくる
 白玉粉と砂糖を加熱する。まず、耐熱ボウルに白玉粉を入れ、水を少しずつ加えてダマにならないようによく混ぜる。次に上白糖を加えて混ぜ、ラップをして電子レンジで30秒ほど加熱する。

(3) 生地がなめらかになるまで練る
 (2)をいったん取り出し、粉や砂糖が沈殿しないようによく混ぜる。さらに2分加熱し、再び取り出し、ダマがなくなるまでよく練る。水飴を加えてさらに10秒ほど加熱し、取り出して練り上げる。透明感のあるなめらかな生地になったらOK。

(4) 生地を10等分する
 バットに茶こしなどで片栗粉を薄く広げ、その上に(2)をのせる。生地の奥側から半分に折り、生地全体に片栗粉を薄くまぶす。ヘラなどで10等分にする。片栗粉をふるのはバットや手に生地がくっつかないようにするため。

(5) 生地をあん玉にのせて包む
 (1)のあん玉を直径5~6センチメートルにのばし、いちごの頭が出るように包む。求肥も6~7センチメートルに伸ばし、いちごの頭側が下になるようにのせる。上下を返して、求肥をあん玉にかぶせるようにして包む。

■見た目もきれい! 錦玉羹(きんきょくかん)の「あじさい」

最後につや天を塗って仕上げる「あじさい」(撮影・内田いつ子)
最後につや天を塗って仕上げる「あじさい」
(撮影・内田いつ子)

 ピンクやブルーで着色した見た目も涼やかなあじさいの錦玉羹です。白こしあんの中に白玉を包んでもちっとした食感を加えました。ひんやりと冷やしてどうぞ。時間が経つと寒天から水分が出てくるので、作ったらなるべく早く食べましょう。

【あじさい(錦玉羹)のレシピ】

<材料> 6個分

[錦玉羹]
○粉寒天 4g
○水 300 ml
○グラニュー糖 150g
○着色料(赤、青)各少々

○白玉粉 15g
○水 小さじ1

○白こしあん 150g

[つや天]
○粉寒天 2g
○水 100 ml

<作り方>
(1) 錦玉羹をつくる~粉寒天を加熱して溶かす~
 粉寒天を耐熱ボウルに入れて水を少しずつ注ぎ、よく混ぜる。電子レンジで2~3分、粉寒天が溶けるまで加熱する。加熱途中で液がふきこぼれないよう、大きめの耐熱ボウルがおすすめ。

(2) 錦玉羹をつくる~グラニュー糖を加えて加熱する~
 (1)をよく混ぜ、グラニュー糖を加えてさらに混ぜる。再度電子レンジで1分加熱し、取り出して砂糖が溶けるまでよく混ぜる。再び電子レンジで3分ほど加熱し、液を沸騰させる。沸騰してからさらに30秒ほど加熱して煮詰め、沸騰がおさまってから取り出す。加熱途中に、電子レンジの中を見て沸騰しているか確認しよう。

(3) 錦玉羹をつくる~寒天液を着色する~
 寒天液を3等分して、ピンク、紫、ブルーなど、それぞれに好きな色で着色し、バットに5ミリメートルくらいの高さになるよう流し入れる。冷蔵庫に入れて冷やし固める。着色料は色のようすを見ながら、少しずつ加えよう。

(4) 白玉をゆで、あんで包む
 白玉粉に水を少しずつ加え、耳たぶほどのやわらかさになったら6等分して丸め、熱湯でゆでる。浮いてきたら水に取って冷まし、水けをきる。白あんも6等分して丸める。手の平にラップ剤を広げ、平らに伸ばした白あんと白玉をのせる。ラップの口を絞って包あんする。

(5) 錦玉羹を細かく切る
 (3)の寒天液が固まったら、それぞれを約5ミリメートル角に切る。切らずにフォークなどで粗くくずしてもよい。

(6) あん玉につや天を塗る
 つや天の材料を耐熱ボウルに入れて混ぜ、電子レンジで加熱して寒天を溶かす。(4)のあん玉全体に刷毛などで塗る。つや天はあん玉に錦玉羹をつける接着剤の役目がある。固まってきたら電子レンジで加熱すると塗りやすい。

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仕上がりを左右する作業とは