世界中のスラム街や犯罪多発地帯を渡り歩くジャーナリスト・丸山ゴンザレスが、取材先でメモした記録から気になったトピックを写真を交えて紹介する。

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サイドオーダーに頼んだのは、カラードグリーンだ
サイドオーダーに頼んだのは、カラードグリーンだ

■サイドオーダーは熟考せよ!

 声を大にして言うことでもないが、私は食いしん坊である。そして、質よりも量を求めるタイプだ。そのためアメリカのメガ盛り文化は大歓迎なのである。

 では、アメリカを訪れたときに何を食っているのか。Yelp(食べログ的なアプリ)で検索することもあるが、何度か来たことのある街であれば、自然とお決まりの店というのがあるものだ。たとえばニューヨークだと、ハーレムにある店「シルビア」(Sylvia)に行く。アメリカンダイナー(アメリカ料理を中心に提供するレストラン)の定番の店だ。今回は、アメリカンダイナーでの“ゴンザレス流”な食べ方を紹介したい。

 それは、メインの付け合わせとなるサイドオーダーで、決して手を抜かないことである。

 「それだけ?」と思った人は思い返してほしい。海外で食事を頼むとき、「サイドは?」と店員に聞かれて、よく考えもしないで「フレンチフライ」とか「マッシュポテト」などを注文していないだろうか。

 あえて言おう。これは「逃げ」である。完全に思考停止状態にあるのだ。いくらなんでも、イモを選択するのは安易すぎる。ちゃんとメニューを見てほしい。イモのほかにも、豆とか米とか、いろいろ書いてあるはずだ。シルビアの場合、なかでも目を引くのが「COLLARD GREENS」(カラードグリーン)だ。日本人には馴染みのない葉物野菜である。まあ青菜の類みたいなものだ。栄養価は高いらしく、アメリカ南部ではよく食べられている。好みはわかれそうだが、未経験の人は、ぜひこれらも試してみてほしい。(味は想像にお任せするが、実際に食べた私は無表情になった)散々言っておいてなんだが、カラードグリーンを食べるぐらいなら、やっぱりフライドポテトかマッシュポテトでいいかもしれない。

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丸山ゴンザレス

丸山ゴンザレス

丸山ゴンザレス/1977年、宮城県出身。考古学者崩れのジャーナリスト。國學院大學大学院修了。出版社勤務を経て独立し、現在は世界各地で危険地帯や裏社会の取材を続ける。國學院大學学術資料センター共同研究員。著書に『世界の危険思想 悪いやつらの頭の中』(光文社新書)など。

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