日本へのインバウンドにより街中はどこでも外国人だらけという印象で、さまざまな国の人たちに会う。14ミリ単焦点レンズ(35ミリ判で21ミリ相当)を装着し、歩きながら買い物客でにぎわう商店街で撮影。人混みの中でちょうどいいフレーミングになった。絞りはf4と開き気味だが、被写界深度が深くパンフォーカスになる。カメラを水平垂直に構えると、パースペクティブの誇張がなく素直に再現される。高感度設定を感じさせない階調再現がいい■XF14ミリF2.8R・ISO1600・絞りf4・AE・-3補正・AWB(撮影/赤城耕一)
日本へのインバウンドにより街中はどこでも外国人だらけという印象で、さまざまな国の人たちに会う。14ミリ単焦点レンズ(35ミリ判で21ミリ相当)を装着し、歩きながら買い物客でにぎわう商店街で撮影。人混みの中でちょうどいいフレーミングになった。絞りはf4と開き気味だが、被写界深度が深くパンフォーカスになる。カメラを水平垂直に構えると、パースペクティブの誇張がなく素直に再現される。高感度設定を感じさせない階調再現がいい■XF14ミリF2.8R・ISO1600・絞りf4・AE・-3補正・AWB(撮影/赤城耕一)

 で、開き直って、今度はモニターをチルトさせたまま、ライブビュー撮影を行うことにした。おお、イケるかな、と当初は思ったんだけど、邪魔である、モニターがヨダレかけみたいに邪魔である。撮影スタイルが絶望的にカッコ悪い。縦位置では多少はマシだが、今度はスマホケースを開いて撮影しているような雰囲気になる。おいおーいSNSにあげるために撮影しているんじゃないんだぞ、と。で、覚悟を決めて、モニターを閉じて撮影を始めたけど、考えてみればこれはフィルムカメラ撮影でいつもやっていることであって、特別な行為ではないわけだ。シャッターのレスポンス、AFの駆動も素早くサクサク撮れる。X-T3と同等の画質なので、きわめて高品位である。

【X-Pro3の基本スペック】

レンズマウント:FUJIFILM Xマウント
撮像素子:APS-Cサイズ X-Trans CMOS 4センサー 有効約2610万画素
ファインダー(OVF):電子式ブライトフレームファインダー(逆ガリレオ式)
ファインダー(EVF):0.5型有機ELファインダー 約369万ドット(4:3アスペクト)
ファインダー(EVF):0.5型有機ELファインダー 約369万ドット(4:3アスペクト)
AF方式:インテリジェントハイブリッドAF(TTLコントラストAF/位相差AF)
背面液晶:3.0型 180度チルト式タッチパネル付きTFTカラー液晶モニター 約162万ドット
メカシャッター最高速:8000分の1秒
電子シャッター最高速:3万2000分の1秒
連写:約11コマ/秒
通信機能:Wi-Fi/Bluetooth
デジタル入出力:USB Type-C(USB3.1 Gen1)
外形寸法:140.5×82.8×46.1ミリ
重量:約497グラム(バッテリー、 SDメモリーカードを含む)
実売価格:約23万6千円(ボディーのみ・ブラック)

解説・撮影=赤城耕一

※『アサヒカメラ』2019年12月号より抜粋