GACKT「ネガティブな噂はどんどん流れる」それでも首里城再建グッズをつくる理由とは?

2019/11/30 11:30

――2017年の沖縄国際映画祭で“凱旋”したときにも「沖縄の役に立ちたい」という言葉を使っていたのが印象的でした。ソロ活動20周年を迎え、来年1月からは全国ツアーも始まりますが、キャリアを重ね、考え方が変わった瞬間などありましたか。
 
 自分の中で考え直すきっかけは、2003年に30歳の誕生日を迎えたとき。もともと病弱で、ボクは自分の人生を30までと決めていたんだ。だからそれまではとにかく走ろう、やらなきゃいけないことを全部やろうと焦っていたし、怖さもあった。26歳でソロになり、なんとか結果を残そうともがいていた。とにかく自分のことに必死で、ほかのことを考える余裕がなかった。

(撮影/伊ケ崎忍)
(撮影/伊ケ崎忍)

 ところが30歳という一つのラインを超えた瞬間に、スッキリしたというか、死に対する恐怖がなくなった。ここまで頑張ったから、いつ死んでも大丈夫。あとは後悔がないよう、笑っていられるように毎日を過ごそうと考えるようになった。そこからはボクにとっての余生。そして、これからの人生は誰かのために何かを残していこう、大人としての使命を果たしていこうと。いろんなことをやるようになったのは、それから。
 
 ただ、正直、大義を掲げているわけではなく、勝手に動いている。ボクに関わる事務所の人たちは大変だ(笑)。
 
――東日本大震災のときもボランティアや募金活動をされていましたね。
 
 震災のときは瞬間的に「やらなきゃ」と思って、芸能界で人脈が広い川崎麻世さんにすぐに電話で相談した。麻世さんが呼びかけてくれて、日本中から100トン近くの物資を集め、1週間で被災した方たちに届けることもできた。当時は異常な寒さで高速道路も寸断されていたから、一日でも早く物資を送ることを優先して、自分のあらゆるコネを使った。関西からガソリン車を手配して、ガソリンや灯油も運んだ。それが終わってから、被災地でボランティアをやり、復興のために基金を立ち上げて全国一斉の街頭募金もやった。
 

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震災後、思わぬ“攻撃”に「参った」

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