そうやってお仕事ができるのは、すごく不思議な感覚ですがうれしいですよね。特に私が本に戻った時期は、SNSが広がる時期でそれも運が良かった。いまは地方に住んでいてもできる仕事が増えてきていると感じます。

 漠然といつかは熊本にとは考えていましたが、20代でとは思っていなかったんですよ。でも今は、戻るべくして戻ったかなと感じます。

(撮影/写真部・小山幸佑)
(撮影/写真部・小山幸佑)

――服のプロデュースなどの仕事はお子さんが寝た後に?

 そうですね。イメージ画を描くこと以外にも、好きなお洋服の画像をピンタレストに集めたり、スクラップしたりして、自分がプロデュースするときのヒントにしていますね。自分の将来のためと意識して時間を作っていたわけじゃないんですが、夜の時間は海外ドラマを見たり、疲れているなと思ったら半身浴で汗をかいたりしてストレス発散しているので、その延長みたいな感じです。

 特に仕事が休みの日は、子どもがすっごく早く寝るんですよ。外でたくさん遊んで疲れているし、6時までに夕食を食べ始め、8時半ぐらいにはベッドに入る。夕食は、ご飯とみそ汁とちょっとしたおかずで「朝ごはんみたいな夕ご飯」なんですが(笑)、親子2人なので誰も責める人はいないし、食事の時間は楽しく!

 お総菜の日もあるし、週末は大人と同じ時間に寝ることもあるのですが、できる日はそうしています。

――健康的な生活! 自宅は自然の多い地域にあるんでしょうか。

 市街地からは近いんですが静かな住宅地なので、私の中では「熊本の松濤(東京・渋谷区)」みたいな感じかなと。川沿いでおやつ食べたり、息子が昆虫にハマっているので虫取りをしたりできますよ。

――公園でボール遊びができなかったり、電車内のベビーカーが問題になったりするような、都市部の子育てとは環境がずいぶん違いますね。

 もちろん、ボール遊びを禁止するのだって安全に配慮してのことだと思いますが、そうなると子どもが思いっきり体を動かすには、お金を払ってスクールに通うしかなかったりしますよね。

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「熊本はシングルマザーに優しい!」