(左)「ロジテック HR-4BRHEU3」(税込直販1万5820円)豊富なRAIDに対応した4ベイ外付けHDD。パソコンの電源に合わせてスリープが連動する。ディスクは要別途購入で、最大容量は48TB
<br />(右)「Synology DiskStation DS419slim」(税込実売4万8220円)同社製品の中でも、2.5インチのドライブに対応で、4ベイモデルながらコンパクトサイズを実現。ディスクは要別途購入で、最大容量は20TB
(左)「ロジテック HR-4BRHEU3」(税込直販1万5820円)豊富なRAIDに対応した4ベイ外付けHDD。パソコンの電源に合わせてスリープが連動する。ディスクは要別途購入で、最大容量は48TB
(右)「Synology DiskStation DS419slim」(税込実売4万8220円)同社製品の中でも、2.5インチのドライブに対応で、4ベイモデルながらコンパクトサイズを実現。ディスクは要別途購入で、最大容量は20TB

 外付けハードディスクには、パソコンと直接ケーブルで接続するが、パソコンには直接つながないNAS(Network Attached Stroage)もある。NASはネットワーク(LAN)に接続する。ルーター(のハブ)に接続して使うので、メインのパソコンだけでなく、他のパソコンやスマートフォンなどからでも利用できるのが特徴だ。最近は、インターネット経由で接続できる製品も増え、外出先から家庭内に保存した写真にアクセスできる。外付けハードディスクに比べて速度の面で不利だが、パソコンを起動しなくても利用できる。

 自宅に複数のパソコンがあって同時にアクセスしたい場合は、ネットワーク経由でアクセスできるNASのほうが便利だ。一方、USBケーブルをつなぐだけで利用でき、持ち運びも可能なUSB接続の外付けハードディスクも一定の利便性がある。デスクトップパソコン1台だけなら、外付けハードディスクで十分だ。

 ただし、いつかは壊れる危険性がある。パソコン内蔵のデータと、外付け/NASのデータのどちらかが壊れなければ写真データは残るが、より安全性を高めるRAID(Redundant Arrays of Inexpensive Disks)という仕組みもある。複数のハードディスクをまとめて一つのハードディスクとして利用したり、データを分散保存して1台のハードディスクが破損しても復元できるようにしたり、より効果的にハードディスクを利用できるようにする仕組みだ。もちろん、ハードディスクに限らず、SSDでもRAIDは利用できる。

 バックアップにおいて重要なのは冗長性だ。わかりにくい言葉だが、これは複数の手段を用意しておき、どれか一方が利用できなくても同じ結果が得られるようにしておく、といった意味に捉えられる。乗りたい電車の路線が事故で止まっても、隣を走る別路線に乗り換えて同じ目的地にたどり着けるなら、その路線は冗長性があるという。デジタルデータであれば、故障してもデータが失われないようにすることになる。

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HDDは定期的に新しく買い替える