木印(きじるし)/「キッチンボード(オーバル)」3780円(10月より3850円)/075―406―7206/京都市北区紫竹上緑町26―1/営業時間11:00~17:00 /営業日:水木金土、変更の場合もあるのでHPにて。https://www.kijirushi.net/shop/
木印(きじるし)/「キッチンボード(オーバル)」3780円(10月より3850円)/075―406―7206/京都市北区紫竹上緑町26―1/営業時間11:00~17:00 /営業日:水木金土、変更の場合もあるのでHPにて。https://www.kijirushi.net/shop/

■使い込むほどに味わいが出る 木の変化を楽しむキッチンボード

 今、京都で話題の紫竹(しちく)エリア。住宅街の中には静かな佇まいのお店が点在しており、その一角に家具と雑貨のお店「木印」はあります。主に無垢のナラ材を使った家具や雑貨は、共に人生を重ねる“未来のヴィンテージ”となるよう思いを込めて、家具職人のご主人・溝上吉郎さんにより作られています。シンプルで使い心地がよく、しっかりとしたデスクや椅子をはじめ、どんな暮らしのシーンにもそっと馴染む雑貨類は、長く使い込んでいきたくなるものばかり。雑貨店に携わってきた奥様の良子さんがセレクトする雑貨や服飾も魅力です。

 使い込むほどに味わい深い色合いとなってくるナラ材のキッチンボードは、キッチンや食卓など様々なシーンで活躍してくれる優れもの。カッティングボードや鍋敷きとしても使えます。角には、サジですくったような形の溝(サジ面)が施されていて、ヨーロッパのお皿のような上品な仕様。パンやフルーツをのせて、そのままテーブルに出すと朝の食卓にもぴったりです。ぴょこんとついた麻縄に、雑貨心がくすぐられますね。

有次(ありつぐ)/「バターナイフ(真鍮製)」右きき用3240円/075―221―1091/京都市中京区錦小路通御幸町西入ル鍛冶屋町219/営業時間9:00~17:30/定休日:1月1~3日
有次(ありつぐ)/「バターナイフ(真鍮製)」右きき用3240円/075―221―1091/京都市中京区錦小路通御幸町西入ル鍛冶屋町219/営業時間9:00~17:30/定休日:1月1~3日

■経年変化を楽しみ、育てる パンのお供に一生モノのバターナイフ 

“京の台所”錦小路に佇む老舗の庖丁・料理道具店「有次(ありつぐ)」は、1560(永禄3)年創業。店内のガラスケースの中にはあらゆるサイズ、形状の庖丁がずらりと並び、その様子は圧巻で、行く度に身震いしてしまいます。庖丁や卸し金、抜き型などの料理道具は、ひとつひとつ職人の手作業によるもので、丈夫で切れ味が良く、どれも“一生モノ”と呼ばれ、国内外の多くの料理人に愛され続けています。私は、真鍮製のバターナイフを友人への贈り物にすることが度々あります。その場ですぐに名入れをしていただけるので、結婚のお祝い品としても喜ばれます。真鍮の道具は、サビ(緑青)の原因を防ぐため、使うたびによく洗って充分に拭き取り、よく乾かすことが重要。徐々に渋い色合いへと変わり、経年変化を楽しみながら、一生モノとなっていくのです。

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パンを買いに行くためのパンバッグ