PONTE(ポンテ)/花器 レースガラス(左)瓢型1万9440円(右)しずく型1万6200円 /075-746-2125/京都市東山区祇園町南側570-210 ZEN内/営業時間11:30~18:00/定休日:月・火曜
PONTE(ポンテ)/花器 レースガラス(左)瓢型1万9440円(右)しずく型1万6200円 /075-746-2125/京都市東山区祇園町南側570-210 ZEN内/営業時間11:30~18:00/定休日:月・火曜

■時を超えて次世代へ届けたい 目にも涼やかなレース模様のガラス花器 

 建築の仕事に関わったのち、ガラス造形の道へと進まれた作家・佐藤聡氏が、奥様の貴美子さんと共に祇園に開かれた吹きガラスのショップ「PONTE(ポンテ)」。初めてこのレースのシリーズを目にした時のドキドキとした瞬間は、今も忘れることなく記憶に刻まれています。

 ガラスの棒をねじりながら引き伸ばし、糸のような繊細なラインで波や格子柄を表現したレース棒を組み合わせて巧みに作り上げられる吹きガラスの花器は、まるでレース糸が螺旋状に編み込まれているかのようにも見え、あまりの美しさに吸い込まれるような感覚になります。作品は、様々な異分野からインスピレーションを受けており、時を経た陶器のような色合いと質感を感じさせるものもあります。柔軟な表現から生まれる作品は、永く残り、暮らしの中で愛され続けていくようにと願いを込めて作られています。

「御朱印帳(鳥)」2916円「巾着(鳥)」3402円/プティ・タ・プティ/075-746-5921/京都市中京区寺町通夷川上ル藤木町32/営業時間:10:30~18: 30/定休日:木曜
「御朱印帳(鳥)」2916円「巾着(鳥)」3402円/プティ・タ・プティ/075-746-5921/京都市中京区寺町通夷川上ル藤木町32/営業時間:10:30~18: 30/定休日:木曜

■縁を導き、結ぶ 下鴨神社で御朱印をいただく 御朱印帳と巾着

 今回のプティ・タ・プティのテキスタイル/title:ロワゾ「鳥」

 雄雌それぞれが目と翼を一つずつ持ち、二羽が常に一体となって飛ぶという白居易の一節による比翼の鳥をイメージし、下鴨神社境内の「連理の賢木(れんりのさかき)」を眺めている時に閃き、生み出したテキスタイルです。御朱印帳は、京都の寺社のお経本なども手掛けられている製本職人さんにより、一冊ずつ丁寧に仕立てられています。巾着は、大切な御朱印帳を納め、持ち歩く時にも重宝します。

涼菓を味わい、ガラスを愛でる 真夏の昼下がり
涼菓を味わい、ガラスを愛でる 真夏の昼下がり

■心の奥まで涼やかに 真夏の京都で大切な時間を

 涼やかなテーブルのしつらえに欠かせないガラス。和菓子「金魚」に似合う器を探し求め、骨董市を巡り歩いているうちに、水の揺らぎが感じられるような古いガラス皿に出合うことが出来ました。いただいた御朱印を眺めながら、心を落ち着かせる大切な時間。心の奥まですっと風通しが良くなるように感じるひと時を、真夏の京都で過ごしてみませんか?

(撮影/竹下さより、編集協力/江下祥子)

ナカムラユキ
京都市在住。イラストレーター、テキスタイルデザイナー。著書に『京都さくら探訪』(文藝春秋)『京都レトロ散歩』(PHP)他多数

著者プロフィールを見る
ナカムラユキ

ナカムラユキ

ナカムラユキ/京都市在住。イラストレーター、テキスタイルデザイナー。著書に『京都さくら探訪』(文藝春秋)『京都レトロ散歩』(PHP)他多数

ナカムラユキの記事一覧はこちら