WindowsでExifを消すには、まず「Exifタグをパソコンで見る」で紹介したようにExifタグを表示させる。ウィンドー下の「プロパティや個人情報を削除」を選択する(撮影/アサヒカメラ編集部)
WindowsでExifを消すには、まず「Exifタグをパソコンで見る」で紹介したようにExifタグを表示させる。ウィンドー下の「プロパティや個人情報を削除」を選択する(撮影/アサヒカメラ編集部)

 もちろん、無理にExifタグを確認する必要はない。シャッタースピードなど基本的なExifタグというのは、撮影前に自分で設定するものであり、撮影結果さえ満足できれば、あえてExifを確認しないという考え方もある。写真を見れば思い出すし、だいたいわかるという人も多いだろう。

 しかしそんな人でも気をつけなければならないことがある。Exifタグにはさまざまなデータが記録されているのだが、特に最近のカメラには位置情報システム(GPS)に対応したり、スマートフォン経由で位置情報を画像に記録したりする機能もある。その場合、自宅で撮ったものなら、自宅の位置情報が記録されているのだ。

 位置情報以外にも、どんなカメラを使っているか秘密にしたいということもあるだろう。必要に応じて、Exifタグを全て削除するとよいだろう。画像編集ソフトなどでは、画像出力の際にタグを削除する機能も用意されており、こうした機能を利用してもいいし、WindowsであればエクスプローラーでまとめてExifタグを削除することもできる。

 前述のようにExifタグは、写真コンテストで応募票を書くのに便利だが、注意も必要。画像編集ソフトウェアですべての情報が表示されるとは限らないのだ。標準規格なので一般的な情報はたいていの環境で確認できるが、たとえばAdobe Bridgeではプログラムや絞り優先、シャッター優先といった露出モードは表示できない。

 必要に応じて、カメラで再生するか、付属のメーカー純正画像処理ソフトなどで確認する必要がある。

 複数のやり方を覚えておき、その時々に応じて使い分けるとよさそうだ。(解説/小山安博)

アサヒカメラ2019年6月号より抜粋