「痛い」からこそ、教育としての意義がある? 復活の兆しをみせる「巨大組み体操」 (2/3) 〈dot.〉|AERA dot. (アエラドット)

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「痛い」からこそ、教育としての意義がある? 復活の兆しをみせる「巨大組み体操」

学校ハラスメントの実態(2)

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 図2と図3を見ると、2015年度と2016年度の間に大きな断絶が確認できる。これは先に述べた全国の動向と同じで、スポーツ庁の通知を境にして生じたと考えられる。

 組み体操指導の見直しという全国的な動向のなかで、兵庫県内においても巨大な組み方が一気に抑制されるようになった。とくに神戸市は2016年3月に段数の制限を各校に求めており、その影響も大きい。

 注目すべきは、その後である。

 すなわち、2016年度から2018年度にかけて、小学校と中学校のいずれにおいても、ピラミッド6段以上ならびにタワー4段以上の実施校数が、あまり変化していない。下げ止まりが生じている。少数の学校が巨大組み体操を存続させているという実態が浮かび上がってくる。

■巨大組み体操の復活!?

 さらには驚くべきことに、2016年度以降、組み体操の段数を上げる傾向が強まっている【図4】。
前年度より段数を上げた学校の数(兵庫県調査)

前年度より段数を上げた学校の数(兵庫県調査)



 兵庫県の資料には、前年度に比べて段数を上げた学校と下げた学校それぞれの校数(段数の大きさは関係ない)が、記載されている。

[※調査対象校については、2015年度版と2016年度版には神戸市の公立小中学校が含まれているものの、2017年度版以降では神戸市は含まれていない。以下の数値の解釈は、2017年度版以降では神戸市が含まれていないことの影響を考慮したうえでおこなっている。]

 図4を見てみると、小学校と中学校のいずれにおいても、ピラミッドならびにタワーの両者で、前年度よりも段数を上げたという学校の数が、2016年度から2018年度にかけて増加傾向であることがわかる。中学校のピラミッドでは、2018年度に9段が1校復活した(2017年度は0校)。

 そもそも段数を上げるという発想自体に疑問符を投げかけたいところだが、しかもそうした学校が、2016年度よりも2018年度で増えているというのだ。巨大組み体操への批判からいったんは縮小が進んだものの、徐々にまた段数が上がりつつある。



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