2017年、荒木経惟さんの写真展の数は軽く10を超えた。その中には東京オペラシティ アートギャラリー(「写狂老人A」展)や東京都写真美術館(「センチメンタルな旅 1971-2017-」展)、丸亀市猪弦一郎現代美術館(「荒木経惟 私、写真。」展)で行われた大規模なものや、海外(ドイツ)での展示、さらには「書」での展示(「後期高齢書」展)まで多方面にわたり、なにかこの1年がずっと荒木さんで埋め尽くされていたような感慨を抱かせるような勢いだった。

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 昨年は少し落ち着きを取り戻したかのようだが、それでも途切れることなく展示と写真集の発表は続き、意気軒高ぶりを見せつけ、さらに今年も荒木さんの好調ぶりは続いている。

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