立木義浩インタビュー 「スナップが写真を変える」 (1/2) 〈dot.〉|AERA dot. (アエラドット)

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立木義浩インタビュー 「スナップが写真を変える」

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立木義浩dot.
1970年代 東京

1970年代 東京

 写真をやっていて何が面白いといって人様が面白い。自分の思いどおりにならない、何度やっても慣れることがない。その時代ごとに俺がどう対応しているかは明確にはいえないけれど、見る人にとってはそこも面白いと思う。今回(写真展「時代」の)1階はそういう写真がたくさんならべてある。
1989 ロンドン

1989 ロンドン

 2階はスナップを中心に時代別に展示している。たとえば1970年代のかたまりがあり、そこから浮かんでくるのは、過去は稚拙だが新しいってことかな。

 かつての写真をいま展示する。それは、過去のある時の写真と関われるようになったということでもある。ポジをスキャンし、新たにプリントすることができるのは、以前とはっきり変わったことだよ。また当時の編集側の目もある。いま見ると、どうかな?というものを選んでいたりするからだ。それだけ時代というのは残酷。だから、時々昔のものを見るのは悪くない。それをどう自分が受けとめていたのか。いまだったらどうしようと思うか。自分に対する問題提起。もう一人の自分に、いま問うわけだ。
2018 NY

2018 NY

 カメラマンは自分独自の世界と誰もが共感できる普遍性みたいなものを両方かかえていて、そこで揺れる。言い切ることはできるけれど、時間の経過が感じられ、深い意味での普遍性があるものなんて、そんな難しいことはなかなかできないからね。昔の写真をピックアップしようとして、「腐敗」しているかと思ったら「発酵」していると思えるものもある。腐敗か発酵かのギリギリの見極めは、化学ではなく文化。それが面白いね。自分の写真が何かということは言葉としては言いにくいけれど、去年はじめて写真集にした『舌出し天使』にかつて入れてなかった写真を入れたのも簡単にいえばそういうことだと思う。
1969 東京

1969 東京


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