カメラグランプリ2019大賞「LUMIX S1R」が評価されたワケ (2/4) 〈dot.〉|AERA dot. (アエラドット)

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カメラグランプリ2019大賞「LUMIX S1R」が評価されたワケ

大接戦だったグランプリレースの舞台裏

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レンズ賞ももつれるも ソニーα用広角大口径に

 第9回目となるレンズ賞に選ばれたのはソニーのフルサイズα用EF 24ミリメートル F1.4 GMだ。カメラの大賞ほどではないが、こちらもわずか5点差。開票2人を残したところでは、3点差しかなかった。
レンズ賞【ソニー】FE 24mm 
F1.4 GM

レンズ賞【ソニー】FE 24mm F1.4 GM

 同社でも高性能なG Master(ジー・マスター/GM)シリーズに属するレンズだ。GMというと、これまで性能を重視するあまり大きくて重いというのが当たり前だったが、この24ミリでは小型化も考慮に入れて設計されている。他社の同スペックのレンズと比べても、同等か小型化を実現している。それでいて、周辺までの解像性能やボケ味を重視しており、性能的にも十分。特に周辺の解像性能を気にして設計されており、開放F1.4から十分な性能を持つ。天体写真はもちろんのこと、常用レンズとしても使いたいという投票理由も見られた。

 ソニーは昨年α9での大賞に続く受賞。最初のα7/7Rの発売は2013年11月で、すでに5年半以上フルサイズミラーレス機や対応レンズを開発・発売している。しかし、ソニーEマウントは、昨年登場したニコンやキヤノンの新マウントや、パナソニック/ライカカメラ/シグマのLマウントと比べ小径。同じ性能を目指したときには、レンズは大きくなる。少なくとも今回は、24ミリF1.4というある意味特殊なレンズでの受賞だから、レンズのラインアップも含めて先行するアドバンテージを生かした勝利ともいえるだろう。特に特別選考委員の評価が高かった。

1人10点を5機種に投票 今年は票がバラける

 大賞もレンズ賞も、選考委員による投票で決する。筆者も含むカメラ記者クラブ担当者と編集長などの媒体代表者、そしてTIPA(欧州のカメラ媒体の団体)、各媒体2人の推薦で選ぶ外部選考委員、カメラ記者クラブの合議で選ぶ特別選考委員の合計55人だ。昨年同様、持ち点10点の5製品まで、大賞とレンズ賞それぞれに投票している。

 昨年の193点でソニーα9が大賞、次点に168点のニコンD850、54点のパナソニックLUMIX G9 PROが続いたことを比べると、今年は上位製品での得票が少ないことがわかる。もちろん、票がバラけたからに他ならない。昨年10点以上得票があったカメラが6機種だったのに対して、今年は11機種もある。それだけ魅力的なカメラが登場していたともいえる。35ミリ判フルサイズミラーレス機でも、新規参入したニコン/キヤノン/パナソニックともに2モデルずつある。接戦になったのもやむを得ないのだろう。



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