ソニー「FE135mm F1.8 GM」 期待を裏切らない単焦点望遠レンズ

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宇佐見 健dot.#アサヒカメラ
高性能シリーズに大口径望遠

高性能シリーズに大口径望遠

 フルサイズEマウント用では高性能レンズ群のGマスターに、絞り開放F1.8の単焦点135ミリの望遠レンズが登場。社内的ライバルとしてはカールツァイス名のSonnar T* 135ミリメートル F1.8 ZAとなる。

【このレンズで撮影された写真はこちら】

 比べてみると、超高度非球面レンズ1枚を含む10群13枚の光学構成、フィルター径では2ステップ大きいφ82ミリ径となる前玉、そしてMTF曲線からも絞り開放から極めて高い解像力を発揮することが推察できる。実際の撮影結果もカリッとシャープな描写が好きな人には満足度が高い。

 そして絞り羽根は2枚多い11枚で円形に絞ることで美しいボケ味を作り出す。夜景イルミネーションで試したところ、絞り開放付近の薄く軟らかいから絞りf5.6近くの色や形の濃いものまで丸ボケのバリエーションを楽しめた。大口径135ミリレンズはポートレートだけでなく光量の限られたインドアスポーツしかり、空間や風景を鋭く切り取る望遠特有の緊張感などさまざまなジャンルの撮影シーンで使い勝手のよいレンズだ。最新の光学設計がもたらす卓越した開放解像力とボケ味はそれをウリにしているGマスターへの期待を裏切らないレンズだ。
ピントを合わせた提灯の生地や金文字が剥がれたヘタリ具合の描写など肉眼よりもハッキリ確認できる。大口径なので夜景でもさほど感度を上げず手持ち撮影が可能だ。試写では日中に人物撮影もしたが、女性ポートレートなどで撮って出しの画像は見えすぎてしまう心配が必要なほどキレよくシャープな像を得られる●α7RIII・AE(絞りf1.8・320分の1秒・+0.3補正)・ISO400・AWB・JPEG

ピントを合わせた提灯の生地や金文字が剥がれたヘタリ具合の描写など肉眼よりもハッキリ確認できる。大口径なので夜景でもさほど感度を上げず手持ち撮影が可能だ。試写では日中に人物撮影もしたが、女性ポートレートなどで撮って出しの画像は見えすぎてしまう心配が必要なほどキレよくシャープな像を得られる●α7RIII・AE(絞りf1.8・320分の1秒・+0.3補正)・ISO400・AWB・JPEG

【描写性】
絞り開放からピント位置は極めてシャープ。カメラのレンズ補正機能をオートにしておけば青空が背景でも周辺光量不足などは全く気にならない。

【使用感・操作感】
第2のフォーカスホールドボタンで縦位置撮影時の操作性が向上。しかしフォーカスリミッターの撮影距離0.7~2メートルというのはポートレート用途では中途半端に思う。

【デザイン】
既存のGマスターを踏襲する鏡筒だが、他機能も割り当て可能な2個目のフォーカスホールドボタンが追加。鏡筒はゆったりかつ、しっかりホールドできる。

写真・文 宇佐見 健

●焦点距離・F値:135ミリ・F1.8
●レンズ構成:10群13枚(XAレンズ1枚、スーパーEDガラス1枚、EDガラス1枚)
●画角:18°
●最短撮影距離:0.7メートル
●最大撮影倍率:0.25倍
●フィルター径:φ82ミリ
●大きさ・重さ:φ89.5×127ミリ・950グラム
●価格:税別標準23万5000円
(税込実売23万1800円)
●URL:https://www.sony.jp/
●TEL:0120-777-886

※アサヒカメラ2019年4月号より

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