(イラスト/majocco)
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「クレイジージャーニー」でもおなじみの、世界中のスラム街や犯罪多発地帯を渡り歩くジャーナリスト・丸山ゴンザレスが、ブロークン・イングリッシュを駆使して取材した世界の話題を紹介する本連載。今回は「グループ旅行で失敗しないためのテクニック」を紹介する。

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 3月は卒業旅行のシーズンであるということで、前回は卒業旅行経験者としてあれこれ上から目線でアドバイスしたわけだが、今回はさらに範囲を広げてグループ旅行で失敗しないためのコツと使える英語を紹介していこうと思う。

 春先に旅行に出るのは大学生だけではない。むしろ、それ以外の人たちのほうが多かったりするだろう。ことさらに強調することでもないが、最近の傾向として一人旅が減っているように思う。私も仕事の兼ね合いで、協力者や友だちと現地で合流したり、場合によっては日本から仕事仲間と一緒に動いたりすることもある。

 添乗員付きの団体旅行ではなくても、日本国内の生活で何かしらのつながりのあるメンバーと一緒に海外に行くグループ旅行は、1人でないぶん心強い。そういうときこそ、現地で仲良くなった外国人旅行者と食事したり、一緒に行動したりするといいと思う。1人だったら起きないような問題も起きがちだが、予想を裏切るミラクルなことも起きるので、きっと忘れられない旅になることだろう。

 そこで、グループ旅行で外国人と一緒になったときに役立つ5つのポイントをお伝えしておきたい。そのときにもぜひ参考にしてほしい。

(イラスト/majocco)
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1、「最後の一個」を譲ろう
 グループで食事をすると注文した料理を「Share」(分け合うの意味)することがあるだろう。そんなときに最後の一個やひと口を勝手に食べると喧嘩の火種になりかねない。できれば、まわりに配慮して譲り合うのがいいだろう。ちなみに英語では「the last one」(最後の一個)などと言えば通じるが、使う機会があるかはわからない。

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丸山ゴンザレス

丸山ゴンザレス

丸山ゴンザレス/1977年、宮城県出身。考古学者崩れのジャーナリスト。國學院大學大学院修了。出版社勤務を経て独立し、現在は世界各地で危険地帯や裏社会の取材を続ける。國學院大學学術資料センター共同研究員。著書に『世界の危険思想 悪いやつらの頭の中』(光文社新書)など。

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食事おごっても「これを言うとダサい」